【黒く塗れッ…！？】

GOB編集部の "キニナル―" を、独断と偏見でお届けする【G-weekly】。
今週の『G』は、"黒く塗れッ...！？"

早いもので今年も1カ月をきりました。
何かとバタバタする12月の定番といえば大掃除。
普段できない箇所を～このタイミングでやっておかないと！
結局丸一年なにも手を付けない状態になるのは目に見えております（苦笑）

そんなボクが少しずつ進めているのが、部屋に山積みとなった洋服の断捨離作業。
毎年この時期に整理をしているのに〜なぜか？一向に減る様子がございません。。

捨てたり・知人にあげたりしているものの『いつか着るだろう』と、クローゼットの隅で出番を待ち続ける《バックアップ要因＝控え選手》たち... そんな選手を横目に毎日スタメンばかりをヘビロテし、怪我で故障すれば新たなる "期待のルーキー" を投入という繰り返しですから ... 当たり前なわけで。。

連日盛り上がりを見せる【サッカー・ワールドカップ】では、森保監督の人格や戦略が世界から注目を集めているというのに、、わたくし...完全なる監督不行き届きでございます。

と言うわけで！
実力ある控え選手たちをダメ監督から解放しッ、他所で羽ばたいてもらおうと一挙に大放出中。
年内にはフランス人の如く、本気で気に入ってるモノを少し持つという〜 "ミニマルなライフスタイル" にしてやるぞぉ...と奮闘しているなか、押入れの奥から出てきたのです。。
スタメン登録を抹消され、故障者リスト入りしていた選手たちがぁーッ (-_-;)...

次々と引退勧告をするなか、手に止まったのは綿素材のキャメル色のスプリングコート。
かつて、春先から秋口までサラッと羽織れる絶対的エースとして活躍！お気に入りすぎて毎日のように着つづけたことで、色焼け・変色を起こし故障者リスト入り。そのまま放置された《孤独のヒーロー》でございます。こうやって文字にすると酷すぎる...

さぁ～どーする？？

ハイ。
今回ご紹介するのは、明治3年創業・京都の老舗《馬場染工業》でございます。

こちら、初代・柊屋新七が現在の京の地に工房を構えたことからはじまり、150年以上つづく歴史ある黒染屋でして。日本の伝統的な正装である "黒紋付" を染める《伝統と技術》を代々受け継ぎ、現在は五代目黒染師・馬場麻紀さんが、究極の『黒』を未来に残したいという想いで日々、技術を磨いているという。。今のボクにとって、まさにッ救世主☆彡！！

京都・中京区の柳水町。
といえば... "茶聖" と称される千利休が、お茶をたてる湯に使っていたと言われるほど《綺麗な水》が湧き出る街として知られ、昔から染色が盛んな地域でございます。

先代である父・馬場孝造さん（四代目）は、『カラスの濡れ羽色を染められる名匠』として"黒染めの神" と呼ばれるほどの伝説の職人さん。染色の中でも特に色を出すのが難しいとされる黒色は、微かにこすれただけでも三流品となるという…繊細でシビアな世界。

とある日、工房で手伝いをしていた馬場さんの前で、先代が『自分の代で終わりや〜』と...染色の命でもある、代々継ぎ足された "染料" を捨てはじめたのを目の当たりに、、思わず『うち継ぐわ！』と言ってしまったことで誕生した五代目！先代の作戦勝ちでございます（笑）

時代の空気を読み・伝統技術を "今" に活かそうと『洋服を黒染めする』という新業態をいち早く確立させた五代目。現在では《ちはやふる》《ポケットモンスター》《弱虫ペダル》 《 遊☆戯☆王》 など〜、数多くの人気アニメグッズとのコラボも展開！また、昨今の歴史ブームとコミットした《京都家紋体験》のワークショップを開催するなど、黒にこだわり続けた先代の意志を継承しながら、自身も黒にこだわった"モノづくり"をしているというのだから〜...【温故知新】の精神！！
カッコいいーッ

よーし。
そーとなれば、ボクも"匠の力" をお借りして〜
さっそくスプリングコートに命を吹き込んでもらわなきゃ。
まさに、リアル版ブラックジャック！！（笑）

今からお願いしたら、ちょうど春には生まれ変わった姿で手元に届くのか...と思うとウキウキ♡

皆さま。
監督不行き届きになっていませんか？
大掃除がてら〜、眠っているお洋服を《栄光のヒーロー》として復活させてみてはいかがでしょう。


〜注文からお届けの流れ〜
〜染め替え価格表〜

【京の黒染屋・馬場染工業・公式サイト】
【京の黒染屋・馬場染工業・公式Instagram】