【審美眼…!?】
GOB編集部の "キニナルーッ" を——
独断と偏見でお届けする【G-weekly】。
今週の『G』は、"審美眼"….!?
若い頃って——
ついつい『新しいもの』に目が向いてしまうもの👀
新商品。
新スポット。
新しい流行。
歳を重ねて感じるのは——
『昔からあったのに気づかなかった』
そんなモノやコトに出会う機会が増えてくること。
昔からそこにあったのに、
今になって魅力が見えてくる。
でもそれって、
価値が増えたわけじゃなく——
ただ単に、
見えていなかっただけなんだなぁ....( ̄∀ ̄)ニヤリ
ふふふ。
キニナルだろぉ〜(笑)

出典 : sengokubara_junzo.yoshimura
今回紹介するのは——
一枚のSNS投稿が救った名建築....
その名も《仙石原の家》。
設計したのは『俵屋旅館』『軽井沢の山荘』などを手掛けた、
建築家・吉村順三氏。
1969年に、箱根・仙石原に建てられた山荘で——
建坪はわずか約10坪。
しかし——
住む人がいなくなってから20年以上。
雨漏りや腐食が進み、
解体されるのも時間の問題。
偶然なのか...
はたまた——
必然なのか?
この後世に語り継がれるであろう名建築を救った——
ひとりの建築家のお話につづくのであります。

出典 : sengokubara_junzo.yoshimura
今から遡ること5年前。
建築家・辻林舞衣子さんが、
吉村順三氏が手掛けた軽井沢の山荘を訪れ——
何気なくSNSへ写真を投稿したことから、
物語は動きはじめます✨
すると後日——
友人から一本の連絡が…☎️
『昔つかっていた別荘の建築家が、吉村順三だったらしい』
気になった辻林さんは、
すぐさま図書館へGO💨💨
吉村氏の作品集を調べてみると——
そこには友人と同じ名字の施主が記された、
一軒の山荘を発見💡
それこそが——
『仙石原の家』だったのであります。
しかし....
その時すでに山荘は売却契約目前ッ( ゚д゚)💦
来月には解体されるかもしれない。
そんな状況を知り——
『壊れてるなら直せば良い』
『なんとか契約を待ってもらえないか』
熱意を込めて動きまわった結果——
ギリギリのところで、
"未来"へ繋がるのでした。

出典 : sengokubara_junzo.yoshimura
この山荘。
吉村氏が親族のために設計した、
建築費わずか100万円の——最小作品。
とはいえ——
それは単なる"安い家"ではございません。
誰でも手に入る材料を使い、
規格品の寸法を活かしながら——
限られた予算の中で、
いかに心地よい空間をつくりだせるか。
そんな挑戦から生まれた建築だったのです。
約60年経った今もなお、
誰かが守りたいと思う…
建物だけでなく——
そこに流れる価値観まで受け継がれる場所。
それこそが——
きっと、この空間に込められた"美学"の証なのでしょう👏
三方の窓から差し込む光と風。
葉擦れの音。
木々の息づかい。
まるで自然との境界が溶けあっているかのような、
伸びやかで贅沢な空間は——
10坪とは思えない"豊かさ"に満ちている....
『これは残さなければならない』
そう思わせる何かが——
この小さな山荘には、確かに宿っていたのでした。
現在辻林さんは、
この山荘の管理人として——
私財やクラウドファンディングを活用しつつ、
改修・修復を継続しながら見学会や公開イベントなどを実施。
目指しているのは、
単に建物を保存することではなく——
いつかここを、
建築やアート
そして——
人が交わる文化交流の拠点にすることだという。
Yes!
Good,Old-Boy👏

『吉村順三・作品集』
出典 : sengokubara_junzo.yoshimura
本当の"豊かさ"って。
何かを足した先にあるものではなく——
目の前にある価値に気づいたとき、
はじめて見えてくるものなのかもしれませんネ✨
今週も前向きに。
グッデイ👍
【吉村順三 仙石原の家 公式Instagram】


