第二百五十七話 帰り道
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日
さて今回は、内輪のたわいもない話
では今週もまいりましょうか
「ハイボール。」
学生時代は学校中心の生活だから、自ずと同級生と学びも遊びもずっと一緒。働き出した初めのうちは、その友人たちを軸とした交友関係が継続するけど徐々に関係は変わっていく。
何年も何十年も一緒に働いている同僚は、家族より過ごす時間が長くなる。朝から晩まで、なんなら夜中までとにかくずっと。学生は勉強をやるやらないは自由だけど、社会人だとそうはいかない。手を抜くと周りに迷惑を掛けてしまうし、給料をもらって働いているのだからある程度拘束されていると思うのが妥当だろう。
副主宰とは20分ぐらいの帰り道までほぼ毎日共にする。生まれも育ちも渋谷なのに、異常なぐらい人混みを嫌う副主宰。これは好みとは違う、ちょっと病的な発作とも思えるほどだ。となれば、少しでもなんとかできないか、好奇心の虫が騒ぎ出す。
可能な限り人のいない裏道を、車の通りにくい歩きやすい抜け道を、頭の中の地図で模索する。どうせだったら楽しく帰れるほうがいい。コンビニでカップに入った氷2つに500mlのハイボール、つまみなんかも購入し、この暑い中でも冷え冷えジョッキの道すがら居酒屋を演出。途中、冷房の効いたビルのロビーをすり抜けたりと、ほとんど人とはすれ違うことのない裏街道。お気に召していただけたようで、もっぱら最近流行り帰路ルート。
さてさて、今度はどうしてやろうかしら
「まとめ。」
細やかでキッチリした性格の副主宰と、脳天気でいいかげんなワタクシじろう
こんな真逆だからこそ、バランスが取れているのだろう
こんな暑すぎる今年の夏
快適とまではいかないけど
楽しむ小さな点を繋げてみると
ちょっとは気が紛れるかもしれませんぜ
それではまた来週!
