第百十六話 聞いてくれるだけで。

第百十六話 聞いてくれるだけで。


やっと寒くなってきた。
ほんの数日でここまで寒くなるなんて信じられない環境変化。

変化といえば、いままでは理解できなかった”あるコト”を今回の議題にしてみよう。
それではどうぞ。



「こういうことか!」

話を聞いてくれるだけでイイ。
別に解決策を出してほしいわけじゃない。』
このようなフレーズを聞いたことはないだろうか。最終は『聞いているフリでいいから。』とか『共感してほしいだけ。』いうところまで発展するこのお悩みシチュエーション。女性は悩みを話しているだけで頼まれてもないのにアドバイスや意見をする男性、というのがお決まりのパターン。ボクは悩みを人に相談するということをほとんどしてこなかったので、理解できないし完全に蚊帳の外。と思っていた。だがしかし、なんと『話を聞いてくれるだけでイイ。』という気持ちを知ってしまったのだ。

あまり気分の良くない出来事があり、グッと悔しい思いを心の奥に押し込んでいた数日間。久しぶりに友人に会った際、愚痴をこぼすようにポロッとこの話をしてしまった。聞き上手な友人は一緒になって怒ってくれたり悔しがってくれたりと、あのウワサの”共感”ということを自然にしてくれているではないか。ダムが崩壊したかのように身の上話を一部始終こと細かく伝えると、これまた不思議。根が張りかけた自分の中のわだかまりがすっかりどこかへ消えてしまったのだ。以前であれば、この悔しさがいつまでも残りふとした時に再燃してくるものだから、消化するまでかなりの時間を要していた。あれだけ気分を損ねる出来事が人に話を聞いてもらったら一瞬で浄化してしまうなんて、こっちの方が衝撃だった。

こういうことかー
誰かもっと早く教えてくれれば、どれだけ楽に生きれたことか。愚痴を口にしたくないとか弱みを見せたくないみたいな格好つける自分がいたのは明確。あー格好悪い。気づくの遅すぎやしませんか!? いまやそんなのも過去の自分。これからは我慢しないで言いたいことを話し、躊躇ぜず毒を垂れ流し、悩み事相談室にも投稿しまくってやるー

いや、やっぱり無理だ。。。



「まとめ。」

なんていうことでしょう。
こういう自分の中にネガティブ要素を溜め込まない術があったなんて思ってもみなかった。女性だけの特権と勝手に思い込んでいたおもいっきりステレオタイプパラダイムシフトな考えを改めなければいけない。いやいや、もしかしたら自分がおばさん化してきたからやっと理解することができたのかもしれない。

まあどちらにせよ、自分にとってはありがたい発見であったのは間違いない。
それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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