第八十六話 パラダイムシフト

第八十六話 パラダイムシフト


最近のポカポカ陽気、皆様いかがお過ごしでしょうか?

テレビよりラジオばかり聴いている、ワタクシ道草次郎。
先日スピーカーから耳に入ってきたある言葉。

今回のお題は『パラダイムシフト』。
聞いたことある人もそうでない人も、一読くださいませ。

それではどうぞ。



「パラダイムシフト。」

ラジオから流れてきた聞き慣れない言葉『パラダイムシフト』。
<パラダイム/Paradigm>を直訳すると、”模範”とか”典型”と訳される。それをシフト=”移し変える”ということで、つまりは今まで正しいと思われていたことが時代によってその考え方や価値観が変わるということ。まさしく今の時代にあてはまる言葉。ゴルフクラブで<PARADYM>なんていうのがあるから、うっかりそっちかと思って聞き流すところだった。

当初ビジネス用語として使われ始めたようで、オフィスをなくした完全リモートワークやサブスクサービス、オールキャッシュレスなんていうのが例に挙げられている。スマートフォンの登場によりあらゆる”便利”が進化して、所有することから共有することへより効率的に価値がシフトしてきているらしい。企業としての『パラダイムシフト』とは、とにかく情報を活用し、無駄をなくした効率化、固定概念を取り払ってイノベーションを起こし時代に適応するということ、、、らしい。

もちろん全部という話ではないだろうけど、確かにその傾向は普通に生活しているだけでも感じることができる。ひとまず『パラダイムシフト』の概要説明はこれでおしまい。



「自分の中の。」

『パラダイムシフト』なんて言われるとなんか構えてしまう感もあるが、要は固定概念をなくして柔軟にいきましょうってことなんざんしょ。それはそれで大賛成!

電車や飛行機で吸えてたタバコがいまや街中でも吸えないし、自転車だって罰則はないけど4月1日からヘルメット着用努力義務化になった。まあこれらは多くの人が納得であろうと想像できる。逆に携帯ひとつで銀行振込だって完了するし、買い物も支払いもすべてができてしまう便利な世の中。道案内から翻訳までして喋ってくれるなんて、それこそ『パラダイムシフト』でありパラレルワールドそのものだ。

自分の中の変化といったら、”ネット将棋”が頭に浮かぶ。20代の頃からすでにネット上で知らない人と対戦ができるというものはあった。顔を合わせるわけでもないのにこんなところでも人見知りが発動、何度かやったのだがやけに緊張してしまい楽しめたものではなかった。慣れというものは怖いもので、今では携帯ゲームや『スプラトゥーン3』などで、知らない人と何も感じず対戦している自分がいる。

こんなんもMy『パラダイムシフト』と言えるのだろうか。



「なくならないで。」

当たり前が当たり前じゃなくなっていく。
変化することって面白いし、どこまで進むかこの目で見てみたいという好奇心を掻き立てられる。コンプライアンスも『パラダイムシフト』の一部だろうし、より良くなるための世の中の流れ。

ただ思うのは、残しておくべきこともたくさんあるような気がしてならない。伝統的な行事や習わし、日本人特有の思いやりや気遣い、粋やいなせなんていうのも、絶対になくなってほしくない。すべてを効率化してしまったら、きっと無駄に分類されてしまうのではないかと心配になる。そのためにもこれらが大事と思ってもらえるよう努めていかなければならないし、そうやって今まで受け継がれてきたことに改めて感謝の念が湧き上がる。

無駄が大好きな筆者は、ずっと道草していくのだろう。



「まとめ。」

ラジオをきっかけに、この言葉を紹介したくて書いたコラムがこんな長いものになってしまった。

皆さんにとっての『パラダイムシフト』はなんですか?
暇なとき、コーヒーでも飲みながら一度振り返ってみてはいかがでしょう!?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それではまた来週。

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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