第百十四話 フィシングサイト

第百十四話 フィシングサイト


来週からいよいよ11月。
一年が早くてしょうがない。

さて今回は、自身が引っ掛かった『フィッシングサイト』の話をしたい。
それではどうぞ。



「エアポケット」

まさに今。
コラムを書いていたらメールが届く。”マイナポイント第2弾 2023年10月31日まで”という文字が目に入ってきた。ちょうど行き詰っていたこともあり、何の気なしに登録を終え送信。送った瞬間、ふと我に返る。もしかしてと思い送信先のアドレスを確認すると、マイナポイント事務局 <mfs-1893xeh@id.apple.com>と書かれた訳のわからないアドレス。やられてしまった。

3時間後には外出しなければならなく、それまでに終わらせなければならないことも山積み。たいていこういう追い込まれている時に何かが起こる。送信後すぐにクレジットカード会社に連絡をする。相変わらずの「大変混み合っていて繋がりにくくなっております。」アナウンス。気は焦るがどうすることもできない。10分後繋がったかと思ったら、カード停止を急ぐようであれば専用の電話番号があるということで、そちらに掛け直す。こちらはすぐに繋がり無事にカードを止めてもらうこととなった。

いままで何百何千というフィッシングメールが届き、こういう入力関係はほとんど無視。本物かどうかはちゃんと調べてから行っていた。それなのになぜ今回だけ魔が刺してしまったのか。これはまさしく<笑ゥせぇるすまん>でいう『喪黒福造』の”ココロのスキマ”があったからではないかと思うのだ。

急いでいる、焦っている、別のことに集中している、からの注意力散漫。しいの文字どおり、くした状態だった。こういう隙間は見透かされる。バタバタしている時に限って、コピー機の紙が切れたりトナーまでもが空っぽになる。服のボタンは取れるし、コップを落として割れることも一度や二度ではない。すべては自ら勝手に苦しんでいるだけなのだが、ピンポイントで”ココロのスキマ”に入り込んでくるモノゴトとはなんなのだろう。

正直、こんなのに引っ掛かるわけないと思っていた。
あの入力している数分間、完全なるエアポケットに入り込んでしまったようだった。
あー情けない。



「まとめ。」

フィッシングサイトに引っ掛かった方、いらっしゃるでしょうか。
こんなにも話題にされているのに、そんな自分が引っ掛かるとは。驕りだ、傲慢だ、だから隙が生まれバチが当たるのだ。カードは止めたけど住所や名前生年月日といろいろ入力したから、今後どんな二次被害に遭うかわからない。すべての手を止めて書き途中のコラムの内容も吹っ飛ばして、なんとも後味の悪い時間を過ごしてしまった。

ボクは登録やら設定などがもっぱら苦手。これではいけないと、手続きなどは率先して処理していかなきゃという最近の決意も裏目に出てしまった出来事。

皆さまはこんなことないよう、くれぐれもお気をつけくださいませ。
ドーン!

それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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