第六十九話 食べログ『百名店』

第六十九話 食べログ『百名店』


今年ものこりわずか。
年々、一年があっという間に過ぎていく。

今回は、みんな大好き『食べログ』にまつわる話をさせていただきたい。
それではどうぞ。



「食べログ。」

掲載レストラン数 83万件以上。
ユーザー口コミ数 4793万件以上。
みなさまご存じ、日本最大のグルメサイト『食べログ』。

2005年3月からサービススタートということで、そんな前からやっていたという印象がない。
17年前の出来事を調べてみたら、ライブドアのフジテレビM&A、郵政民営化関連法案可決、プロ野球セ・パ交流戦の開催、テレビやラジオでのタバコのCM禁止なんてのもあった年。

ん~、なんだか思い出しづらい。
日本で<iPhone>が発売されたのが2007年6月ということなので、スマホになる前からやっていたということか。これならなんとなくわかる気がする。

『食べログ』の説明はこれぐらいにして、次へいってみよう。



「百名店。」

「うまいもの、いま食べるなら、このお店。」
このコンセプトをもとに、ユーザーからの高い評価を集めた各ジャンルの選ばれし100店。老舗店から新店まで、本当に美味しい人気店の指標となるのがこの『百名店』。ラーメンやスウィーツ、日本料理/中国料理/フレンチ/イタリアンなどは選出基準に達しているお店が多いため、東京/関東/関西とエリアを分けて表彰している。

この『百名店』のお店の味が、商品化されているのをご存じだろうか。
ラーメン、カレー、パスタにうなぎ、スウィーツまで、あらゆる名店の味を自宅で手軽に食べれるとは、なんて素晴らしいことでしょう。並ばなくていいし、寒くないし、移動時間もいらない。そりゃお店に比べれば若干味は落ちるだろうけど、特別感のある旨い逸品であることは間違いない。名店のフレンチコース丸ごと詰め合わせなどもあり、ちょっと値は張るが誕生日や記念日などコロナ禍でも美味しいものをいただける。

冷凍やレトルトの技術進化、UberEatsなどのデリバリーサービスなど、家食の充実に拍車がかかったここ数年。



「自販機。」

『百名店』商品の中でも、よく目にするのがカレーのレトルト。
ハウス食品とのコラボ商品「選ばれし人気店」シリーズとして、『百名店』の中から選ばれた10店舗の味を再現。コンビニやスーパーなどにも置いてあるので、見たことある方もいらしゃるのではないでしょうか。

ここからが今回の話題のきっかけ話。
先日、歩き疲れて街中にある休憩スペースに立ち寄った際、ジュースやタバコの自販機に並んで見慣れないモノが目に入ってきた。それがこの<ハウス食品>×『百名店』 10店舗のカレーが一同に並んだものだった。誰ひとりとして反応してない様子で、この場所でレトルトカレーが売られていること自体どう考えたって違和感でしかない。気になり過ぎて、2つ購入してしまう。

魯珈(ろか)>の芳醇チキンカレー
アイリッシュカレー>の欧風ポークカレー。
どちらもひとつ¥350。まんまと作戦にハマってしまった。

<ハウス食品>×『百名店』全店舗のカレーを制覇したくなる自販機であった。



「まとめ。」

本来カタチのない情報を売りとするグルメサイトが、商品まで生み出してしまう『食べログ』。
情報を情報で終わらせず、このような発展が価値になり、頭の良い人たちがさらなる可能性を生み出していくのだろう。

ジャンルや規模は違えど同じウェブメディアをする者として、本当に素晴らしいことだし見習いたいと素直に思う。
『食べログ』さん、いろいろ勉強させていただけませんか!?

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
この記事、如何かしら?
  • キュン (2)
  • WOW (2)
  • NEW (2)