【独り言】僕の48年のあらすじvol.21

【独り言】僕の48年のあらすじvol.21

多くの都会人が考える田舎暮らしというものは悠々自適にのんびり生活だと思いますが、真面目に田舎暮らしをする場合の実際はとても忙しく、ほぼ毎日筋肉痛でございます。

真面目にというのは「お金持ちのセカンドハウス的」でない場合でございまして、冬場に薪ストーブで暖まりたいのでしたら勿論、山に分け入りチェーンソーで木を切り倒し、玉切りし、運び出し、斧で割り、少なくとも1年乾燥させる必要があります。畑作業は更に体力勝負です。そんなことを毎年、30歳から45歳(2004~2018年)まで行っておりました。

で、今ですよ。
めちゃんこ楽です、都会暮らし。

田舎暮らしでは消防団のお誘いも必至です。僕も入っていました。

僕は本当に個人活動を好みますし、男だらけのそのような(縦社会)集団に属すのが嫌なのでございます。

しかしほぼ強制的でございまして、村の中で次の若者に「消防団、まじ面白いから~!」と嘘をつき、さっさと捺印させ、バトンタッチするまでこのお役目は続きます。

詰所でのタバコの煙、チープなお菓子、全然入れない入りたくない会話… とても苦痛でございました、初めは。

しかしですよ。
2年3年と経つうちに(自分でも驚きなのですが)、、、、楽しくなってきたのでございます。ひょひょ。

2年に1度の操法大会(スタートから消火までのタイムと美しさを競う)の選手に選出され、我が部史上最高の成績を残し、部長を務め飲み会を催し、その度に会費内で許される最高の食材とお酒を用意し、他の部からも参加希望者が出るほどの楽しくまとまりのある部に育っていったのでございます。

結局わたくし、消防団9年間エンジョイさせていただきました。

えーさて。
3月に入りましたね。

ソワソワしているのは、畑をしているからでしょうか。

春になって、梅雨になって、そしてまた、きちんと暑くなるのです。2019年からは自分で全てのハバネロ栽培をすることから卒業しまして、大阪の眺めの良い山中で200株だけ。残りの1600株は長野県佐久市と兵庫県淡路島の有機農家さんにお願いしております。

全株委託することも可能なのですが、15年ほど真剣に畑をしておりましたので土に触れたくなりますし、120㎡と狭い圃場ですのでマシンを使わず、全て人力。草刈って、耕して、畝立てして、良い汗かけます。というかグキグキの筋肉痛に見舞われ、プロテインがぶ飲みの良きタイミングでございます。

ハバネロ以外は何を育てようかな。

オクラ、さつまいも、かぼちゃ、トマト、ナス、トウモロコシ、ズッキーニ、パクチー、ワクワク。

そして今年も泥んこ農具満載の僕の車のトランクでございます。

近藤 "ハバネロマン" 卓

1973年東京生まれ。 ターンムファーム合同会社代表。
『ハバネロ』を溺愛し、2005年より『Mellow Habanero』を製造販売。

Instagram @mellowhabanero
web site https://mellowhabanero.shop/
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