第百九十九話 コンニチワ

第百九十九話 コンニチワ


毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。

さて今週は、外国人観光客から思ったことを綴ってみよう。
それではどうぞ。



「1854年。」

街には外国人観光客が溢れかえっている。
渋谷のスクランブル交差点を渡るとき、青になるとわれ先に真ん中にいっては撮影をしている。ただの交差点が観光地化しているなんて、タイムズスクエアみたいでうれしくもあり、不思議な気持ちにもなる。ただ外国の方々からすれば、日本はとても興味深い国なんだろうなというのもわからなくもない。

よく考えていただきたい。日本が開国したのは1854年、まだ170年ちょっとしか経っていないのだ。世代でいうと5世代ぐらい前、ひいひいおじいちゃんの時代はちょんまげに着物、お侍さんもまだ存在してたりと、日本が島国だったから独自の文化を築くことができたはずだ。考え方も価値観も、他国とはまったく異なる国民性。そこから生まれたあらゆるものに衝撃を受けているのだろう。クオリティーの高さ、繊細さ、こだわり、発想、コンビニのお菓子ですら買いだめしてくれるぐらいなら、もっと細かなところまで知ってもらっての反応もみてみたい。

街を歩いているとき、視界から外国の人を消してみたら実際どれくらいの日本人がいるのか観察することがある。平日ともなると、本当は人が少ないことに気づく。道もさることながら、お店に至っては外国人観光客のおかげで成り立っているところばかり。ハイブランドショップに日本人がどれほど足を踏み入れていることだろう。

以前は日本に観光にくるなんてなかなか珍しい人って印象があったけど、それもひと昔前の話。いまは年間4000万人ほどの観光客が訪れる国になるなんて、誰が想像したことだろう。

こんな日本を作ってくれたのは間違いなくご先祖様であって、われわれはなにもしていない



「まとめ。」

古き良き日本の”余韻”をいつまでおもしろがってくれるのでしょう。
きっと私たちが気づかないなにかも拾ってくれて、楽しんでくれているのであればそれはそれでありがたい。

最近思うのが、エスカレーターに乗ってもちゃんと右側を空けてくれていることに驚いてしまう。きっと事前に日本の習慣を学んでくれているんだと思うと、なんともいえない気持ちになる。

外国の人のほうが、よっぽど日本文化を理解していると思うこともある
噂の”民度”ってやつですかねー

それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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