
第百六十四話 あっちこっちどっち
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週お題は、物は言いよう、あっちこっちどっち。
それではどうぞ。
「あこがれ」
爽やかで気持ちいい『秋晴れ』
何日も降り続ける『秋の長雨』
結局どっちなんだい
どんなものも捉え方によってまったく違うものに見えてしまう。例えば、ニットにシャツ、スラックス、革靴を履いた人がいたとしよう。人によっては地味だと言い、人によっては落ち着いてて品があると言うだろう。この服がユニクロかバーバリーか・・・それだけで見え方も変わるはず。例えば、どんな意見にも耳を貸さない人がいたとしよう。ある人は頑固だといい、ある人は信念を持っているなどと言うだろう。その人が、近所のうるさいおやじか宮崎駿なのかで、まったく話は変わってくる。
芸能人御用達のGのつく高級車や家が買えてしまうぐらいのスーパーカー。憧れの車としてお金持ちがこぞって買っている。ステータスであり、自己肯定感も高め、とにかくモテる。乗ってみなけりゃわからないことだってあるだろう。これらを買える人は、コスト面でも環境の面でも一部の人間。だからこそ価値がある。街で見かけて「いいな~」と思うのであれば、それはまさに自分自身。ああなりたいし、そう見られたいということ。
なんで欲しいのかで、人となりを垣間見られる。
「憧れの人が乗ってたから」とてもシンプルで一途な人。「成功者の証」つまりそういうこと。「売値が下がりづらいから」言い訳がましくて素直にカッコいいと言えない人。「ステータス」自分を誇示しなければならない人、、、なのでしょう。捉える側にも見方があって、「大きくて乗りにくい」「燃費が悪すぎる」「すぐ壊れる」「修理費が高い」「駐車場が・・・」など、嫉妬にも似た言葉を投げかける。そう言っている人たちも「タダでくれる」なんて言われたら、どれぐらいの人が貰うだろうか。結局は経済力相応の好きなものを買ったらいいってだけの話。シンプルなのに複雑~
ともあれ、憧れのものがあるってだけでとても幸せなこと。憧れを手に入れるために頑張れるなんてこともよく聞くし、憧れがあるというのは生命力が溢れている証拠。
歳を重ねてきたせいか、憧れが眩しくてしかたがない
「まとめ。」
高級車を否定してるわけでも肯定しているわけでもない
あくまでも一般的な話をしたまで
ボクの本音は・・・そっとしておいてちょうだい
ここで言いたいのは、どんなことでも悪くいえるし、どんなことにも良いとこがあるってこと。口コミなど個人の意見を参考にしやすくなった一方、人の意見に左右されすぎてやしませんか?
事前情報という色メガネを掛けた状態と、なにも知らずに出会った「初めまして」とでは、受け取り方はまったく違う。そこに辿り着くまでの経緯、たまたま目に入ったその時の感覚、自分にしか映らないエッセンスも忘れないでくださいまし。思い出スパイスも捨てたもんじゃないっすよ。
人がなんと言おうと、自分が好きならイイじゃない
逆もまた然り
それではまた来週!
