
第百九十六話 テイネイ
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週は、『丁寧』な話をしてみよう。
それではどうぞ。
「競馬。」
ある友人たちと競馬の話になった。
友人A氏は、気になる予想はひと通り買わずにはいられないようで、毎回結構な額を注ぎ込み当たっても結局負けてしまう俗にいう”ガミる”ことが多いらしい。2週連続当たったことを讃えると、それでもマイナスだと嘆くだけでなんだかすっきりしていない。
友人B氏は、3連単(1−2−3位の順番すべてを当てる買い方)を小遣いの範囲で買って楽しむ。当たれば凄いことになるようで、ゴルフクラブ買ったとか、食事や酒をご馳走してくれたりと、楽しんでいるのがわかる。負けてもダメージがないというところがポイントなのだろう。
楽しみ方は人それぞれ。ただ大半はどれだけ儲かったかが重要なのではないだろうか。できることなら、少ない投資でリターンが多いのが理想的。外したとしても、自分のダメージを少なくしておくのも楽しむためのさじ加減。ギャンブルではないと言われればそれまで。霜降り明星 粗品さんのように豪快に賭けて豪快に擦れるぐらいの稼ぎがあれば、どれだけ賭けようがそこに楽しみを見出せるのだろう。億単位で借金してつぎ込める彼は本物のギャンブラー。
自身を振り返ってみると、忙しさにかまけてモノゴトとしっかり向き合ってこなかった。最近ではインスタントコーヒーが豆から挽いて淹れるコーヒーに、ウーバーイーツから旬の食材(いただきもの)を使った自作料理に姿を変える。なにを作るか考えるところからすでにおもしろい。丁寧に接することって自らを豊かにすることだと、気づくのに半世紀も掛かってしまった。なぜかふたりの話を聞いていたら、この『丁寧』という文字がアタマをよぎった。
さて、友人A氏とB氏、競馬と丁寧に向き合っているのはどちらでしょうか
そんなワタクシ、ほとんど競馬をやったことがない
「まとめ。」
『丁寧』という行動は、遊びにもつなげることできるようだ。A氏とB氏、同じ競馬でも接し方が違うだけでまったく違う印象を受けた。
趣味も、習慣も、人間関係も、どんなことでも距離感ってとっても大事。失敗を重ねてきたオトナだからこその蘇生術。
パチンコ・パチスロ・それから競馬は適度に楽しむ遊びです
のめり込みには注意しましょう
それではまた来週!
