第四十三話 寝つきグッズ

第四十三話 寝つきグッズ


人生の30%は眠っている、我ら人間という生き物。
眠りの大事さはいろんなところで言われているが、しかしながらそう簡単には改善されないのもまた事実。

睡眠で悩みに悩んでいるボクの、最近の試みを議題にしよう。



「睡眠障害。」

ボクはれっきとした睡眠障害持ち。
長年の不規則な生活がたたり、自律神経がぶっ壊れ睡眠障害にまで至ってしまった。眠くて眠くて仕方がないのに、いざベッドに入ると寝ることができない。ウトウトし出したかと思うと、脳の神経がピクピクして一瞬で目がさえてしまう。睡眠導入剤や精神安定剤などを使ってもいいのだけれど、どうしてもの時だけにしている。実際飲んでも寝れないこともあるし、寝れても1時間おきに目が覚めてしまう。イビキがひどいのもあり、睡眠環境は壊滅状態。快眠なんて、雲のまた上、高嶺の花。

枕を替えたり無くしたり、寝酒をしたり遮光にしたりと、とにかく眠りに入ることさえできればと、いろいろ試した結果。。。



「偶然から。」

いろんなことを試してみたものの、初日はそれなりに良くなることもあるが続くことはなかった。
そんなある日のこと、あまりにも自然に眠りにつけたことがあった。暑くて仕方がなくて、布団を枕がわりにした変な体勢でテレビを見ながら、枕を抱えて寝ていたのだ。これはもしかしてと思い、翌日同じことをしてみたら、これまた寝入りがイイではないか!

これが噂の<抱き枕>かと思い、早速、Amazonで検索。口コミを見ると、柔らかいモノより、多少ハリがあって芯のあるもののほうが効果的だいうことがわかった。ひと言で<抱き枕>といっても価格帯は数千円から数万円まで、それこそピンキリ。モノは試しに高いお金を費やすことはできない。探しに探し、低反発でカバーが洗えて、100cmの大きさで3千円ぐらいのものをポチッと!

口コミのありがたさと翌日に届いてしまうAmazonに感心しつつ、早速試してみることに。



「抱き枕。」

人生初めての<抱き枕>。
購入してはみたものの、失敗なんて多々あることと期待はしないようにしつつ、本当に寝れたらどうしようかと揺れ揺れに。いつもより早めに帰宅。丸い円柱の物体がベッドに転がっている。口コミどおりの理想的な硬さと触感。さっさと着替えて床に就く。

なんということでしょう。
腕の位置の収まり具合、足の置きどころ、なんと表現していいかわからぬほどの安心感。一瞬で眠りにつく。朝までぐっすりと言いたいところだが、そこは長年培った睡眠障害。いくら<抱き枕>が優れているとはいえ、そう簡単に解消されるものではない。ただ途中目が覚め、右に左にポジションを変えた瞬間、またすぐ落ちることができるのだ。今まではまた寝れるまで時間を費やすところ、一瞬というのは驚きだ。まずは、眠りにつくというためのグッズを手に入れた。

旅行には大きすぎて持ってはいけないが、<孫の手>に続き、欠かすことのできないモノになりそうだ。



「まとめ。」

正直、<抱き枕>をバカにしていた。
子どもじゃあるまいし、そんなことで解消されるはずがないと決めつけていた節がある。本当に申し訳ない。自分がいかに浅はかであったかを<抱き枕>に思い知らされる。固定概念よ、さようなら。

ボクと同様、そう思っている人が大半ではなかろうか。こればっかりは、試してもらうしか証明のしようがない。寝つきが悪くてお悩みの人、もしいらっしゃったら騙されてみるのも良いのでは。もとい、騙されたと思ってぜひ試してみてほしい。
きっと朝起きて、笑っちゃうよ。

ちなみ、ボクの購入したのは、<Baibu Home 抱き枕

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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