【ハバネロマンの独り言】vol.31
ガソリン価格がぐんぐん上がりリッター170円ほどになりました。
でも、さっき読んでいたWeb Newsによるとアメリカのガソリン価格はそれどころで無く、30年前の5倍になり、1ガロン当たり1ドルだっのが近頃は5ドルだそうです。
これはリッター換算で175円ということですよ…かつては「アメリカ、ガソリン安くて良いなぁ」と言っていたのが、日本より高い!だそうです。日本はこの30年間の平均価格は120円ほどですから比較的安定してると言えます。
産油国じゃないのになんでだろう〜?
その辺りの難しいところは道草好きなじろうさんに託すとしまして...
そんなガソリン価格が120円だった1980年代後半のお話。東京都豊島区立第十中学校3年生だった僕は、部活にも入らず、受験勉強もせず、英和辞典片手にひたすら1冊の写真集に文字通り「釘付け」な日々を送っておりました。
こちらがその写真集でございます。
モッズ。
細身のスーツにアーミーコート、ベスパ、ランブレッタ、なんてカッコいいんだ〜!
とてつもなく憧れました。
初めてモッズを知ったのは、近所の小さなレンタルビデオ屋さんで借りた「さらば青春の光」。
寝ても覚めてもモッズに恋い焦がれた僕は、まずアメ横中田商店でモッズコートを手に入れました。よし!まだぶかぶかだけど。ブレザーの上に着て登校。
それから次はベスパです。まずはじっくり見たい。触れたい。嗅ぎたい。
インターネットの無い時代にどう探し出したか、当時渋谷から恵比寿へ向かう線路沿いにあった「ホノラリー」というベスパ屋さんにたどり着き、通い出したのでした。
もちろん免許の無い中学生ですから電車です。小さな店内には所狭しとベスパ、キラキラ輝くパーツ、ステッカー、そしてこの写真集がありました。少ないお小遣いでようやく買ったこの写真集はまさにお宝。
それからの僕は、1日もはやく免許とってベスパを手に入れたい!
欲しい欲しい欲しい。
彼女が出来ても僕の心はベスパのもの。
全てでございました。
中学を卒業し春になり、生まれの早い子から次々と16歳になり原付を乗り始めるのを横目に、そんなダサいプラスチッキーな「ディオ」だか「ジョグ」だか、要らないもーん!とすねておりました。
そう、僕は12月生まれなのです。
まだまだ夏が来て秋が来てもまだその先。
僕はバイトに明け暮れました。
あの頃の半年は永遠的にとてつもなく長いですよね。
ついに16歳〜〜〜!!
の前日。
早く寝なければ、しかしドキドキで寝れない。また写真集を眺める。
明日はまだ暗いうちから鮫洲(東京都民ご用達の運転免許試験場)に行くのです。
本番の原付試験の前に、おばちゃんが呼び込みをしている民間の講習(これを受ければ合格ほぼ確定)を受けるのです。
受験、合格!
真新しい免許証を受け取るときに、皆の前で「今日誕生日か、おめでとう!」と、担当官に言われた時には涙が出ました。そんなこんなで16歳の誕生日に免許取得しました僕。
その後の足取りは皆さんもうお分かりですよね、鮫洲から渋谷ホノラリーに直行。
ピカピカ輝く濃紺のベスパ50Sを購入。
バンパー、シシーバー、風防をオプションで付けてもらって。それはもう、本当に嬉しかったな〜〜〜
毎日朝起きたら見に行って、触れて、磨いて、乗って。
懐かしいな〜30年以上前か〜。
1枚残っていました僕の青春。
まあ、
こんな昔に120円だったのが今170円になったくらい、いいじゃ無いですか。ね〜。
次回は何の話かな、Vol.32は6月22日です!