【バベる…!?】
GOB編集部の "キニナル―" を、独断と偏見でお届けする【G-weekly】。
今週の『G』は、" バベる…!?"
と聞いて〜
頭に浮かぶのは『バベルの塔』。
懐かしのアニメ『バビル2世』では〜
宇宙人・バビルが残した "遺産" として登場し、超高性能コンピューターが管理する "無敵の塔" っていうイメージが強い人.....はい、GOB世代でございますww
旧約聖書のなかでよく知られているお話しでは〜
天に届く"塔" を建てようとする人間のおごりに怒った神が、単一だった言語をバラバラにし分断させる事で、人々が意思疎通できなくなって建設を断念....といった内容から、傲慢に対する戒めや実現不可能な計画に取り組むことを "バベルの塔" なんて言われるようになったのだとか👂
本来あまりイイ意味で使われない言葉でありますがーッ
"逆バベル" を目論見〜20年余り。
ひとりの "Good,Old-Boy" が挑む『バベる』...!?
これが凄いんです✨
ふふふ
キニナルだろぉ〜(笑)
車で移動中〜
オフィスビルが乱立する東京港区・三田あたりを通っていると突如あらわれる"いびつ"な建物。
その佇まいにおもわず目を奪われ....👀
今回紹介するのは、世界の建築家たちが絶賛する〜アジアの片隅にある近代建築の魂、、《蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)》でございます。
わずか40平米の敷地に謎の建築物...
こちら建築家・岡啓輔氏が、自らの住居として20年に渡り"セルフビルド"で造りつづけているビルでして。
施主であり、設計者であり、施工者の岡氏。
その時々の気持ちや出来事・そしてアイデアを、そのまま建築に反映するのだそう。
かの有名なサグラダ・ファミリアになぞらえ〜
いつしか "三田のガウディ" なんて呼ばれるようにww
最終形は〜神のみぞ知る....
三田のバベルの塔✨
他に類をみない建築物に〜
世界から注目が集まっているのであります!
キニナル名称は〜
友人の芸術家がつけたもので....
肯定的な響きのある『あります』の後ろに"シェラトン" "ヒルトン" のような景気良さげな "トン"を配置。また漢字は動物を用いて〜大地・水・空を象徴する『蟻』『鱒』『鳶』をあてたのだそう。
最後に付けられている "ル" には、建築家ル・コルビュジエへのオマージュを込め〜《蟻鱒鳶ル》に👏
21世紀から23世紀へプレゼントを残したい....と語る岡氏。
見上げれば〜青い空に生き生きとそびえたつ蟻鱒鳶ル✨
そんな思いと並々ならぬこだわりが随所に感じられ〜
もはやアートであります!!
《楽しんでつくったモノは美しく、イヤイヤながらにつくったモノは美しくない》
- 美術評論家 / ジョン・ラスキン -
湧きあがるほどの悦び....
その原点って。
やっぱり "楽しむ" ということだと思うのです。
どんなコトでもモノでも。
そーゆー見えないキラキラしたものを感じると〜
人は恍惚となるもの✨
創造力と想像力。
モノづくりに対する "悦び" をビシビシ感じる〜 "蟻鱒鳶ル"。
一軒...一見の価値あり!!ww
皆さまも〜
ぜひ見学しに行ってみてはいかが?
今週も前向きに。
グッデイ👍
【岡啓輔 公式Instagram】
【岡啓輔 公式 X 『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』
【バべる!自力でビルを建てる男 岡啓輔薯 -筑摩書房】
岡啓輔
1965年九州柳川生まれ、一級建築士、高山建築学校管理、蟻鱒鳶ル建設中。ウイークポイントは、心臓、色覚、読書。1995年から2003年まで「岡画郎」を運営。2005年、蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)着工。2018年、筑摩書房から「バベる!自力でビルを建てる男」を出版。その他にも新井英樹によるコミック『せかい!! ―岡啓輔の200年―』など。