第九十四話 海釣り

第九十四話 海釣り


いよいよ梅雨に入りました。
雨ばかりで気分はダダ落ち。なんとか乗り切っていきましょう。

さて今週は、昨日行った『海釣り』の話。
新鮮な話題すぎて、更新に間に合うか不安なところ。

それではどうぞ。



「約束の日。」

ついにこの日がやってきた。
じろうの道草 第九十話』で話をした、釣りに行く約束の日。”ima D/アイマディー”から送られてきた日時と集合場所の住所とマップ。さらに初心者のわれわれ(with 副主宰)のために、しっかり注意書きも添えられている。天気に合わせた服装や着替え、朝食の件、よく効く酔い止めの銘柄まで、細かなところまで丁寧に教えてくれる。不安も払拭されたところで、あとはすべてを託し楽しむしかない。

前日までにできることといったら、気分を最高潮に持っていくこと。釣りに必要なものを揃えるため、副主宰とともに<ワークマン>に足を運ぶ。雨予報もあったのでレインウエアやら長靴やら帽子やら。値段の安さとクオリティーの高さにも驚かされ、ふたりのテンション爆あがり。最近ネットショッピングばかりで久しぶりの店舗での買い物に、忘れていた満足感をも取り戻す。



「さぶちゃん。」

待ち合わせは朝3時。
もちろん寝れるわけもなく準備してそのまま向かう。<ima>のスタッフ山口くん(以下ぐっさん)も合流しコンビニの買い出しも終え、いざ船着場へ。”ima D/アイマディー”の配慮で船は貸切り、気を遣わず釣りと向き合ってもらいたいという無言のメッセージ。初心者ふたりにとってはありがたすぎる安心空間。羽田空港を横目に道なき東京湾をぐんぐん走り、漁師にでもなったかのように口ずさむのは北島三郎の『北の漁場』。海の~男にゃよ~♪

副主宰が持ってきてくれたポットに入ったホットコーヒー。海の上で飲むコーヒーは、そりゃもう格別、至高、極上の一杯。この非日常の環境に、まだ釣りもしてないのに満喫感が溢れ出す。
釣りが始まったらどうなってしまうことか。



「いざ。」

最初の釣りポイントに到着。
いきなり一投目で、副主宰がカサゴを2匹同時に釣り上げる。初海釣り最高のスタート。釣り堀でもないのにこんなにも釣れるものなのかとただただ驚かされるばかり。その後もポイントを転々とし、釣れたアジは4人で46匹。これも船頭さんの経験と感によるもの。こんな広い海でこれだけ釣れる場所を的確に案内できるなんて、まさにベテランがなせる職人技。

東京湾のアジは”金アジ”と呼ばれるほどのブランドで、栄養豊富な場所で育ったアジは脂も乗って最上と評されるほど旨いとのこと。近すぎて知らなかった海釣り豆知識。こんな説明がさらに満足感を高めてくれる。

海釣りに詳しいぐっさんは、揺れる船上で仕掛けの準備を容易くこなす。釣った魚を針から外しては瞬時に血抜きし、絡まった糸まで解いてくれる。へたっぴふたりに楽しんでもらえるよう自分の釣る時間を差し置いて、至れり尽くせり世話してくれる。ボクにはぐっさん、副主宰には”ima D/アイマディー”、釣りの専門家ふたりが付きっきりの接待海釣り。感謝でしかない。

最後にエギダコ釣りにも挑戦させてもらうことに。アジ釣りよりちょっと難しいらしいが、釣れれば御の字やらない理由が見つからない。釣り方の指導を受け、結果、全員釣り上げ7匹ゲット。くねくね動くエイリアンのようなタコが手に吸い付いてくると、恐い。。。見てるのと触るのとではまったく違う。初体験のタコ釣りまでさせてもらい、本日の海釣りを終えることとなる。

達成感と充実感。帰りの車の中、ドッと睡魔に襲われる。とにかく楽しかった。
釣った魚たちは、実の姉家族にもお裾分け。なんとか捌いてくれることでしょう。



「まとめ。」

未だ余韻が残る。
なんでもそうだけど、楽しもうとする心がけひとつでどんなふうにも変わるもの。準備も気分も整えて、その場所その時間をより良いものにしていきたい。皆さんのチカラも借りて、貴重な体験をさせてもらうことができた。

「こりゃのめり込むしかないでしょ~!」
知ったふうな勢いで、ちょっとかじったボクが語ってしまうほどの浅はかさ。きっと高揚しているのでしょう。お許しを。

最後にひと言。
”ima D/アイマディー”、ぐっさん、本当にありがとう。
おかげさまで、釣りが好きになれそうです!

それではまた来週。

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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