第五十三話 電子マネー

第五十三話 電子マネー


八月の最終週。
なのに、蝉の音が控えめな気がしてならないのはボクだけだろうか。

永作博美 主演映画『八日目の蝉』。
切なくも色々考えさせられた印象深い映画。「八」と「蝉」だけのつながり。

タイトルとはまったく関係のない冒頭だが、こちらも色々考えさせられる『電子マネー』の存在。
さて、どんなことになっているのか。

それではどうぞ。



「キャッシュレス。」

「財布、持ってきてない。」
最近、本当によく耳にするフレーズ。コロナの影響もありこれだけキャッシュレス化が進んできたら、財布も現金も持ち歩かなくなるのも納得だ。駅、コンビニ、自動販売機、大抵のところはなんかしらの電子マネーで事足りる。

初めて<suica>を使った時、なんて便利なのだろうと感心したのを覚えている。自動改札だけでもすごいと思ったのに、学生時代、改札に切符を切る人がいたなんて、教科書に載ってしまうほどのはるか昔の出来事だ。

今ではスマホひとつで生活のほとんどができてしまう。とはいえ、スマホなんて<i phone>登場の2007年からなんて言われているから、一般的に広まってたかが15年でよくもここまで発展したものだ。

怖すぎる。。。



「普及率。」

では、このキャッシュレスの普及率はどれぐらいだと思う?
2021年現在で<24.2%>。世界第10位ということらしい。

第1位は、韓国の94.7%。さすがはデジタル大国!
第2位は、中国の77.3%。社会主義国家の経済大国。恐るべし。
第3位 カナダ 62% 
第4位 オーストラリア 59%
第5位 シンガポール 57.6%
第6位 イギリス 57%
第7位 スウェーデン 48.9%
第8位 アメリカ 47%
第9位 フランス 44.8%
第10位 日本 24.2%

キャッシュレス化を、なぜ政府までもが支援するのか。
・ 少子化による働き手不足に向けた無人化対策。
・ 便利になることでの消費の活性化
・ 不透明な現金資産の見える化/現金流通の抑止
・ 国際的な流れ 
などがあるらしい。
普及に伴い、データを活用したマーケティングサービスもさらに推進していくんだって。

管理、管理、管理。。。いやだな~



「返金。」

日々生活している中で、電子マネーが必要不可欠なことがあった。
2年前にライブチケットをネット購入していたのだが、コロナの影響で延期に次ぐ延期。運営側もチケット返金をせざる得なくなったのだろう。コロナ禍の2年はいつもの2年とは違う。なんとチケット販売会社が、日本から撤退してしまったのだ。

もしかして。。。このままバックれかと思いきや、そこは国際的に有名な会社。メールにこれまでの経緯と、これからの必要事項が送られてきた。内容をかいつまむと、返金をするのであなたの<PayPal>アドレスを教えてくださいということだった。海外だと<PayPal>が主流だから仕方がない。返金してほしいから、登録を済ませてすぐ返信。

二週間後、呆気なく返金完了。
銀行間の国際送金となると手間や手数料などなにかと面倒だが、電子決算だとこんなにも簡単に済んでしまう。こんなの見せつけられたら、納得せざる得ないじゃないか。



「まとめ。」

ものすごいスピードすぎて、そろそろオーバーヒート寸前だ。
送金にしてもそうだし、言葉も翻訳アプリも凄すぎて、国境なんてあってないようなところまできている。

できる限りついていくしかないのはわかっているが、
本音を言えば『もうちょっとゆっくりならんすか』。
希望を言うと『置いてかないで~』。

どこまでいくのか、楽しみで仕方がない!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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