第五十一話 更新

第五十一話 更新


お盆休みもあと少し。
ゆっくり休めているでしょうか!?

あっという間に、夏の折り返し地点。
数年に一度、この時期に訪れる催しゴトがやってきた!

今回はどんなことが起こるのか。
それではどうぞ。



「鮫洲。」

更新するのは、運転免許証。
ゴールド免許ではないので、3年に一度の頻度で更新ハガキがうちに届く。これがなんとも曲者で、これほど重要なモノなのに(あたりまえだが)チラシやDMなんかと一緒に紛れ込む。

「届いてない!」という勘違いか言い訳か、同じ理由で免許失効になった友人がふたりもいる。そんなことを聞いていたから失くさないようしっかり保管しておく。大事にしすぎてどこへ仕舞ったかを忘れてしまうありさまに、最近の物忘れの酷さが露呈される。

ともあれ、更新期限10日前の今日、鮫洲運転試験場へ。
ゴールドなら警察署であっという間だが、講習はしっかり2時間、移動や手続きなどを合わせると4時間近くは掛かってしまう。違反をした人への罰則、見せ締め、意識の改善、まったくもってそのとおり。

この面倒な催しを、ボクは毎回楽しみにしているのである。



「パプニング。」

ここは、鮫洲運転試験場。
バイクの免許を1発テストで取得するため、1時間半掛けて何度も訪れた20代。3度落ちて失望し4度目で合格したときの喜びより、やっと鮫洲通いから解放される嬉しさのほうが記憶に残る。手続きで並んでいるときのフラッシュバック、記憶のスイッチが押される。

懐かしさに浸りながら、講習室の席に着く。
偶然にも、講師が3回連続同じ人。街で会ってもわかるぐらいはっきり顔を覚えてる。前回のデジャブのように、今回も軽いハプニングが巻き起こる。

講習者の中に、ある20代の女性がいた。
彼女は講習中ずっとスマホをいじっている。講師から指摘されるも同じことを繰り返す。図太いというかガサツというか、羨ましくなるほどのふてぶてしさ。意外にもこういう人ほど社会で活躍したりするもんなんだよなと、勝手にプロファイリング。前回も同じようなことがあったので、クラスにひとりはいるタイプなのだろう。

こんなことがあるのも楽しみのひとつ。



「達成感。」

そしてもうひとつの楽しみが、学生気分になれること。
教壇に先生がいて、机に生徒が整列する。改正された交通ルールや違反の罰則変更など、こういうことがなければアップデートすることは難しい。学生時代より真剣に、交通教本のページをめくる。先生の講義がこんなにも楽しく受けられるなんて、いま学生に戻ることができたならいろんな学びを得ることができたのに。これも大人になったということか。

あっという間の2時間が終わり、外に出たら新しい免許証が引き渡される。
何をしたわけではないが、この達成感が味わえるのも醍醐味だ。この場を離れる寂しさからか、警察のキャラクター『ピーポくん』や『まなちゃん』『まもるくん』などのグッズ売り場にまで立ち寄るほどだ。

気分も一新、家路についた。



「まとめ。」

なんでもない、日常の一片。
この『なんでもないこと』をいちいち噛み締めるように、幸せを感じるようになった。

「なんかおもしろいことないかな~」と口癖のように言っていた学生時代。日常から解放されたがっていたからこそ、いろんなことに挑戦し、失敗し、何度も何度も繰り返す。そうやっていろんなことを学んでいくのだと、大人になって改めて気づかされる。

正直、いまが一番楽しいから、あの頃には戻りたいとは思わない。これ、ホント!
もちろん大変なこともたくさんあるけど、免疫ができてるというか、いい意味で鈍感力がついたというか。自分に都合のいい自分が出来上がっているのだろう。

今を生きるために、昔を振り返るのは大賛成。
だけど、いつまでも引きずってると戻ってこれなくなるからお気をつけ!

先のことばかり考えても思い通りにならないんだから、だったら目の前のことからひとつひとつ向き合えばいいのでは! 最近自分に言い聞かせていることを綴ってみた。

ドンウォーリ~ ビーハッピ~♪

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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