第四十九話 どっちが先?

第四十九話 どっちが先?


さて今週の『じろうの道草』は、
先週に引き続き、気になっていたことを探ってみようのコーナー。

何が先がイイのか?
キーワードは、漫画とアニメ。

それではどうぞ。



「漫画。」

月曜日<ジャンプ>
水曜日<サンデー><マガジン>
木曜日<チャンピオン>

毎週楽しみにいろんな漫画を1話ずつ、翌週が待ち遠しくなる無限ループ。大好物がちょっとずつのったお子様ランチのようで、週刊漫画誌の最大の魅力はこの贅沢感にある。成長するにつれ<スピリッツ><アクション><漫画ゴラク>などの大人向けに移り変わっていくのもまた、出版社の目論みどおりになってしまうから不思議だ。

少年ジャンプの過去最高販売数653万部(1995年)はギネスにも登録されているようで、出版に関わってきた者として、このバケモノ出版物には驚きと賞賛と羨ましさのごった煮状態にさせられる。これら週刊漫画誌から受けた影響といったら多大を超えて莫大なものであり、ボクの半分は漫画でできてると言っても過言ではない。

ビバ、漫画!



「アニメ。」

呪術廻戦に鬼滅の刃。
キングダム、進撃の巨人、ワンパンマン、ドクターストーンに、ビースターズ。ヴァイオレット・エバーガーデンに、幼女戦記、リゼロ、Fate、とあるシリーズと、まあまあメジャーなアニメのタイトル。そうそう、ボクの大好きな漫画『BLUE GIANT』も来年アニメ映画化するし、『チェンソーマン』もTVアニメで始まりそうだし、あー楽しみ楽しみ。

膨大な数のセル画をパラパラ漫画のようにすることで、動きを出していた昔のアニメ。
時代は流れ、デジタルの進化がアニメのクオリティーをものすごいところまで押し上げた。繊細な描写、複雑な動き、実写ではあり得ないカメラワークなど、作り出される世界に想像の壁はない。制作する側からしたら、どれだけでも手を掛けられるがゆえの難しさが付いて回ることだろう。おかげですばらしい作品のオンパレード。ありがたや。

とはいえ、すべてのアニメを観れるわけではない。ネットワークを駆使して好みを探し、流行り、制作会社やスタッフ繋がりなどから新しい作品に出会う。なかでも人のおすすめはハズしがないから、優先して観るようにしている。

ブラボー、アニメ!



「さてどっち?」

やっと本題。
漫画やラノべの原作があり、人気のあるものがアニメになる。多くがこの流れで作られるのだが、さて、どっちから観るのがより楽しむことができるのか?

それこそ昔は週刊漫画誌を読んでいるのだから、自動的にアニメがあとになる。ただアニメの1話1話が異常に長くて、単行本1巻分を3ヶ月以上かけて進む展開に、正直間伸びしてしまうことも多々あった。逆にアニメが良くて原作をあとから読んだら、絵のタッチが微妙だったり、いまいちハマりきれないことも結構あるはずだ。

この件に関して、友人と話し合ったことがあった。
結果、先に原作を読んだ上でアニメと向き合うのが、両方楽しめるのではないかという結論に辿り着いた。

理由としては、いまのアニメは完成度が高いので、漫画の楽しみ方とは別のところにあるのではないかと。つまり、先に漫画のストーリーを自分の中の想像で楽しみ、のちにアニメで答え合わせする様に視聴覚を楽しむ。そうすれば2度美味しいということだ。確かに、最初に目から入った映像を動かない絵で見直しても、なかなかアニメを超えることはないだろう。それだけいまのアニメ制作技術が高いということで、昔だったら漫画のほうがイイということもあった気がする。
(鳥山明先生のとか。。。言っちゃった)

あーだこうだ綴ってみたが、
さて、アナタは『どっちが先?』がイイですか!



「まとめ。」

漫画にアニメ。
両方に手を出すことはなかなかできるものではない。
もしかしたら、大の大人がすることではないのかもしれない。

だけれども、いまのアニメは本当に素晴らしくて、次から次へとハマってしまう。(ハマれないのもたくさんあるが。。。)大人になると感動することを忘れがちだけど、人生、楽しんだもん勝ちっす。

なにか好きなアニメ見つけてみやしませんか!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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