第百六十八話 うなぎ

第百六十八話 うなぎ


毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。

さて今週のお題は、偶然観た夜中のテレビ番組の話。

それではどうぞ。



「鰻の成瀬」

ある日の夜中、<ガリベンガーV>という番組を初めてみた。
テレビをつけていきなり目に入ってきたのが、バイキング小峠さんがうな重を旨そうに食べてる。0時過ぎのちょっと小腹が減ってきた時間、、、たまらない。

そこで特集されていたのが『鰻の成瀬』。皆さんご存知だろうか。
高級食材のうなぎをリーズナブルに提供し、より身近に日常的にうなぎを食べてもらいたいと2年前横浜に一号店をオープン。息子がうなぎ好きなのもありよくテイクアウトしてたお店だったが、この番組でお店のいろいろを知ることになる。社長の山本さんは、元コンサル業をしていたらしく飲食に関してはまったくの素人、扱う食材はなんでもよかったと言う興味深い話。

小 峠 「うなぎ屋さんとかだと、職人さんとか探すの大変じゃないっすか~?」
山本社長「オーナーと職人ってだいたい揉めることになるので、うちに職人はひとりもいません」
小 峠 「じゃあ、どうやって作ってるんすか~?」
山本社長「機械がやってくれるので、入ったばっかりのスタッフが翌日にはもう作れるんです」

こんな効率的なのにも関わらず、ちゃんと旨い。そこらの牛丼チェーン店のうなぎとは圧倒的に違う本格派。それを証拠に、たった2年でFC含め286店舗(放映時)にまで増大。ほとんどの店舗が居抜き物件、壁にすだれを掛けただけの低予算で店舗作りをしているとのこと。この鰻を上手に焼ける機械を開発したということと、養殖うなぎの安定した流通ルートの確保が、価格とクオリティーの高さを両立し成功を収めているのだろう。

この番組終了後、本当に考えさせられた。
これがいまの時代のビジネスそのもの。いかにコストを掛けずオペレーションも少なくして、誰でもできるシステムを作ること。ある程度大きくなったら会社を売るか、はたまた別事業に参入するか。今後の動向に目が離せない。

騙されたと思って『鰻の成瀬』でうな重食べておくれやす



「まとめ。」

考えさせられたのはこれだけじゃない。
お店をオープンするっていうことになったら、テーブルと椅子はコレにして、壁紙はこんなんで、トイレはどんなんにしようかなど、内装を考えているだけで楽しくなってしまいそう。そうこうしているうちに気がついたら2~3ヶ月過ぎてしまって自らの首を絞めてしまう結末。。。真逆の行動をしてしまいそうでならない

鰻の成瀬』のように、熱意があるのにここまで割り切ってやれる冷静さというかビジネスライクな考え方が自分には必要なのかもしれない。と思ったけど、いろいろ考えて出来上がったものが好きだから、やっぱりこのままでやっていこ~

ホント、安くて美味しいから一度お試しあれ
それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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