第百六十二話 タイタイタイ

第百六十二話 タイタイタイ


毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。

さて今週お題は、なにかと重宝がられる存在のアレ。

それではどうぞ。



「さてどっち?」

やっと涼しくなってきて、ようやく秋がやってきた。
味覚の秋、食欲の秋、読書の秋、女心と秋の空なんていう諺もあるぐらい、日本人にとっては特別な季節。さらにもうひとつ、食材界にも特別視されるものがある。ずばり『』。

ちょっとしたブームもありつつ昔から親しまれている”たい焼き”は、明治時代の浪花家総本店が発祥。相撲の場所優勝や横綱昇進には欠かせない。めでたい腐っても鯛海老で鯛を釣る。食用とした最古の魚とも言われているだけに、古くから大事にされてきたのだろう。

ここからが本題。”鯛の尾より鰯の頭”という諺をご存じだろうか。目立つ大きな集団の下にいるより、小さな集団のトップになるほうがイイという意。ん~、考えさせられる。例えるなら、大手企業の平社員か零細企業の社長ということか。給料はどちらも一緒だったら、どちらを選ぶ人が多いのだろうか。大手であったら安心安定、業務もスムーズ、規模もデカいしやり甲斐のある仕事ができて社会的信頼も得られるというメリットは捨て難い。だがしかし筆者は諺どおり完全に後者。社内競争からはいち早く脱落してしまうだろうし、たくさんいる同僚や上司と上手くやっていける自信がない。小さな会社で細々と自由に楽しくやっているのが性に合っていると自らを分析。

ロレックスの一番安いモデルか、セイコーの最上位モデル
メルセデスの一番安いモデルか、トヨタの中上位モデル
ジャイアンツの控え選手か、ロッテのレギュラー選手

さて、あなたならどちらを選びますか



「まとめ。」

思わぬ方向に筆がすすみ、鯛を通じて自らの性格や価値観、深層心理が問われるものになってしまった。自分がどっち側に位置するのか、具体的にすると迷いながらもわかってくる気がする。

本質はどこにあるのか
そんなことばかり考えて毎日を生きてます

それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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