第七十九話 シャービック

第七十九話 シャービック


年間通して、とにかく寒い二月。
例年より比較的暖かい日が多かった気がする。
もう花粉も飛んじゃって、すっかり梅の木も芽吹いてきた。

さて今回は、昨年ダイソーに行ったときに購入した<シャービック>の話。
それではどうぞ。



「やってきたタイミング。」

じろうの道草 第五十六話/ダイソー恐るべし』でダイソーに訪れたとき、見つけてしまった<シャービック>。イチゴ味とメロン味、どちらかを選べるわけもなくもちろん両方買った。手に入れて満足してしまうフシがある筆者だが、<シャービック>の存在はいつもアタマをよぎっていた。それも今日で終わりを告げる。

身体に良いことをしようと牛乳を買ってはみたもののなかなか減らない。賞味期限も今日まで。多少過ぎても気にはしないけど、あまりにも残りが多いのでなんとか使い切ろうと考える。まずはクリームシチューでも作ってみたがまだまだ残っているご様子。このタイミングでついに<シャービック>降臨。水でも作れるらしいけど、牛乳で作ったほうが好きだった記憶がある。残りの牛乳と必要な分量がぴったりのシンデレラマッチになぜか充実感溢れる。



「できあがり。」

粉に牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。と書いてあるにもかかわらず、粉っぽさはどうしても残ってしまう。気にせず氷のケースに流し込み、楽しみを翌日に先延ばし。帰り際の副主宰を強引に呼び止め、コーヒーとシャービックを小皿に添えておもてなし。

なんということでしょう。
思い出補正一切なし。ものすごく美味しい!旨すぎる!その名のとおり、ちょっとだけシャーベット状の食感もたまらない。牛乳で作ったのも濃厚になり大正解、程よい甘さにいちごミルクのクリーミーな口どけ、シンプルなところがさらに良い。

こんなに美味しかったのかと驚きのあまりおかわりまでさせてしまう<シャービック>。
恐るべし。



「まとめ。」

懐かしいと感じるか、聞いたことあるだけか。
はっきり二極化しそうなほど昔からあるレトロ食品。もう何十年食べてないだとか、定番すぎて逆に食べたことがないとか、世代間で割れそうではあるが、掘っていけばまだまだ他にもありそうな現存する懐かし商品。

およそ40年ぶりの<シャービック>。
シンプルに美味しいものって、現代の凝りに凝ったものにも引けを取らないどころか、むしろこっちのほうが良いまである。決して大袈裟にいっているわけではない。騙されたと思って<シャービック>を食していただいたのち、ぜひぜひ感想を聞かせてもらえたら幸いです。感想はこちらまで。

想像以上に美味しいこと間違いなし!
近々、メロン味も作ってみよー

それではまた来週。

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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