第七十三話 あまからさん

第七十三話 あまからさん


明日、胃カメラをするワタクシ道草次郎。
腹ペコ状態で筆を走らせる今回のお題は『あまからさん』。漢字に直すと『甘・辛・酸』。
そんな”食”に関する話をさせていただきたい。

それではどうぞ。



「5つの味覚。」

ニンテンドウ Switchの大人気ゲーム<スプラトゥーン3>で、先週末まで開催されていたフェス。
3つの選択肢の中から自分の好きなものに投票し、その人たち同士でチームを組んで順位を争うというもの。その3択がまさにこの『甘・辛・酸』だった。

味覚には、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つがある。
あれあれ「辛味」は?と思ったのだけど、「シブ味」含めシビレという感覚に分類されるということで、五味には含まれないとのこと。

知らなかった。



「子どもがカレーを好きな理由。」

この「辛味」というのが曲者で、子どもがカレーを好きな理由にも大きな影響を与えているようなのだ。
そもそも子どもにとって「苦味」や「酸味」は脳内で美味しくないという作りになっているようで、トマトやピーマンなどがいい例だ。ついでに「辛味」もそうかと思いきや、辛いものを食べると(β-エンドルフィン)という成分が分泌され、辛みや痛みを和らげるために強い快感を引き起こすのだという。

カレーは野菜や肉、スパイスなどが溶け込んだ旨味の塊のような料理。そこに程よい辛味が加わることで、特に子どもはカレーに病みつきになるというわけだ。

ん~、興味深いっ!



「あまからさん。」

食には好みがあるから一概には言えないのだけど、ボクはこの『甘・辛・酸』を備えた料理に異常なくらい惹かれてしまう。曲者というか変化球というか、意外性のある対局な組み合わせ。

例えば<酢豚>。
パイナップル必要か論争が巻き起こるほど好き嫌いがはっきり分かれる。むしろ嫌いな人のほうが多い気がするが、あの甘くて酸っぱいのがたまらなくクセになる。ほかには、甘味が強く咳き込むほど「酸味」のある赤い餡が掛かった<天津飯>を無性に食べたくなることがある。まさしく曲者。

さらに「辛味」を加えたものが<ハワイアンピザ>。
ハム、オニオン、マッシュルーム、チーズに加え、パイナップルがのったあれ。これだけではさすがに物足りず「辛味」は大量のタバスコをかけるか、はたまたハラペニョをトッピングするかで『甘・辛・酸』を完成させる。これがまたハマると抜け出せない中毒性があり、<ハワイアンバーガー>なども同じことがいえよう。
是非とも試していただきたい!

<冷麺>に入っているスライスされた梨やリンゴのアクセント、<生ハムメロン>の甘くてしょっぱい組み合わせ、<つけ麺>のスープに酢をかけると味が引き締まるのも見過ごせない。一般的ではないかもしれないけど、『甘・辛・酸』は人の味覚を翻弄してくるのだ。

あ~お腹すいた



「まとめ。」

クセになるものって、意外なものほどハマることがある。
「苦味」なんかもそのひとつ。コーヒーやビールなんて初めて飲んだらただただ苦いものでしかないのに、世界中で好まれるまでに広がった。

野菜と同様、”果物”もただの食材として考えれば料理に使っても違和感など出てこないし、むしろハマる要素が盛り込まれるのではないかと思ってしまう。”果物”にも人権改め食材権をあげてほしい。。。

さてさて、明日は病院だ!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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