ボクのメシ

昔ながらの喫茶店 友路有 浅草店@浅草『ナポリタン』

#015
ナポリタニスト
いいてん
ナポリタン

世の中にナポリタン好きは多い。御多分に洩れずボクもそうなのだが、細かい好みは人それぞれだと思う。

例えば、パスタのスパゲッティ、中でも1.8mm以上を使っていて食感は柔らかめ。具材は、玉ねぎとピーマンとソーセージ、マッシュルームなんて入ってたら高級品だ。それらを麺と一緒にケチャップで炒めたものがナポリタンのスタンダードだとする。

すると、パスタの太さは2.0mmがいいとか、細くてもいいとかあるだろうし、茹で加減もアルデンテだ、そうではないだ、一晩置くだとか、そもそも茹で置きを油で和えたものだと色々出てくるだろう。

余談だが、今じゃ割と当たり前の"アルデンテ"。

髪の毛一本分くらいの芯を残した茹で上がりの事だって、小学生の時に見てた"ミスター味っ子"で丸井のおっちゃんが言ってたから知った。何せ味皇料理会イタリア料理部主任が言ってるんだから間違いない。ただ、陽一がやった確認方法で窓に貼り付けるのはちょっと汚くて嫌だなぁと思ったので、茹でてるパスタを一本ずつ食べて確認してる。パスタはなんでもアルデンテのように思われがちだが、ナポリタンにはモッリーだという人も多いだろう。

さて、麺ひとつとっても色々あるなら具材も色々出てくるだろうし、乗せる皿だって色々あるだろうけどひとまず置いといて、それら全てが大分類ナポリタンあると考えると、どうあれナポリタンとして出てくるものはだいたい好きだ。

次に、別軸ではあるが"喫茶店で食べるナポリタン"が好きと言う違った概念の"好き"がある。

先日、道草次郎氏がピザトーストと共にふれていた、"さぼうる2"を筆頭に、"ラドリオ"、""などなど純喫茶と言われるところもそうだし、"ポンヌフ"とかちょっと日本がイケてる時代の喫茶店で食べるナポリタンもまたいい具合だ。

ただ残念な事に、ここ数年であだち充でお馴染み"アンデス"も、"プランタン"も、ナポリタンはなかったけど"ツネ"も先日閉店してしまった。"フラミンゴ"や"ミロンガ・ヌオーバ"のように、移転でまだ続いていくのは嬉しいが、それでも少し寂しくもある。

古いものをありがたがってるわけじゃなくて、新しくしたり無くしてしまうのはある意味簡単なので、色々な人の思い出がある場所を保存するのって大事だと思ったりもする。

まぼろし商店のように味を継承していくのもそうだが、建物の感じなんかも一緒に残していけたらなぁなんてのも思ってるから、個人的には良縁あれば引き継ぎたいという気持ちもある。

そういった意味で言うと、今回紹介する《友路有》は、割と早い段階で喫茶店文化という概念を残そうとして作ったお店。創業した2002年なんてまさにいろんなものがどんどんと新しく変わっているタイミング。そんな最中でこのコンセプトで店作りをして、今もなお複数店舗で経営してるのは本当にスゴいと思う。

ランチはサラダとスープとドリンク付き。

Wi-Fiが使えたり、コンセントもある。レジはセルフで電子決済も可能と、要所で新しいものを取り入れてもいるが、快適に過ごしてもらいたいという表れだろう。

ちなみにナポリタンは、割とさっぱりした感じ。軽い感じなのでするすると食べれちゃう。ちょっとしっかり食べたい時は、チーズで調節すればいい。

キンキンに冷えてやがるアイコ

友路有》もその一つではあるが、方向は多々あれど古いものを残したいという気持ちを持ってる人は少なからずいるので、写真や記録に残す以外で何かしたいなと常々思ってる。

今でも食べられるかはわからないけど、そもそもはパンチョみたいな山盛りのパスタにチーズをたっぷりとかけて食べるスタイルが好きだ。前述の通り、今ではナポリタンとして出てくるものはだいたい好きだ。ちょっと可愛げのある名前だが、色々な事を考えさせてくれるナポリタンは、間違いなくボクのメシだといえる。

SHOP INFO

住所:東京都台東区浅草1-29-3-2F
電話番号: 03-5828-5577
営業時間:6:30~20:00
食事メニュー提供時間:
モーニング AM6:30~AM11:30
ランチ   AM11:30~PM11:30(日・祭日はありません) 
定休日:年中無休


営業時間・定休日は変更となる場合がございます。
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。
ご来店時は事前に店舗にご確認ください。

https://kissaten.jp/tenpo02.php?pg=2

いいてん

某誌が紹介できないかつてのリアルシティボーイ(現シティおじさん)
スターウォーズを筆頭に、広範囲の偏愛家。
寿司、ステーキ、スイーツは何食続いてもいい偏食。
そこかしこでサイト制作やSNS周りの中の人をやってる。
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ボクのメシ

																		  『あそこのコレが、どうしても食べたい!』
																		  自分にとって忘れられない味がある。
																		  いつ出会い、なぜ好きなのか。
																		  『ボクのメシ』には、
																		  かけがえのない味がある!