ジョン・スピテリ /   Jon Spiteri
ボクのヒト
#024
『何かにしがみついていると幸せになれないからね。人生に変化は大切だよ...』

ジョン・スピテリ / Jon Spiteri

Q. 年齢
65歳
Q. 職業
レストラン経営 / コンサルタント
Q. 必需品
スーツ

どんな大人になりたい?

ファミリーマン。
いつまでも成長した息子たちと一緒に食事を共にしていきたいね。

もし魔法が使えたらどうする?

世界を社会主義に帰る魔法!
世の中にはびこる問題のほとんどが社会主義で解決できるからね。

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

古代ローマ時代のローマ。
魅力的かつ残忍な時代で興味深いし、食べ物もすごそうだからね。

あなたにとって女性ってどんな存在?

女性は素晴らしいよね!
でも、なぜ今になっても男女平等の世界になっていないのが不思議で仕方ないんだ...
申し訳ないとも思うなぁ。

最近、感動した出来事は?

最近テレビで観た、Louis TherouxがラッパーのStormzyにインタビューするドキュメンタリー番組にすごく感動した。是非観てみて!

休日の過ごし方?

外食をすること!
休日にはキングスクロス駅にあるDim Sum Duckという小さな点心料理店によく通っている。
あとは、もちろん息子達の経営しているCARAVELにもよく行くね。

いまの悩みは?

イギリス政府が過去12年間にこの国に及ぼした影響。
こう見えてけっこうポリティカル(政治的)なんだ。

自分の中の強みって何?

人と人とを繋げること。
自分自身とてもいい気分になれるんだ。

好きな言葉は?

《Let go=手放す》
いつも何かにしがみついていると、幸せになれないからね。
人生に変化は大切だよ!

好きな映画は?

映画好きだから絞るのは難しいけど『暗殺の森 (1970年)』『ハロルドとモード (1971年)』
1970年代の映画が最高だね!

あなたの一曲は?

Bob Dylanの『Like A Rolling Stone』
正直、ボブ・ディランの曲ならなんでも好きだね。

100万円もらえたら何に使う?

引越しをしたばかりだから、いま狙っているダイニングテーブルを購入する。

最後の晩餐に何食べる?

そりゃあ、シーフード・プラッターでしょう。食べるのに時間がかかるから寿命も延びるしね(笑)

あなたの誇れることはなに?

アルコール依存症を克服しつつあること。
今日飲んでいるカクテルも、アルコールフリーなんだ。

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

フェミニストで謙虚、丁重な姿勢を持っている人かな。

編集後記

過去には、ロンドンで最も有名なレストランのひとつ「St. John」の共同経営者として、現在ではデザイン地区に佇む元裁判所をリノベーションした店内でお洒落なロンドナー達から注目を集める高級レストラン「Session Arts Club」のオーナーを務める、ロンドンのレストラン業界では知らぬ者はいないジョンさん。

人柄の良さが滲み出る彼との最初の出会いは、ジョンさんの地元だというタフネルパークというロンドンの下町にある、イングリッシュブレックファースト店「Norman’s Cafe」だった。昔ながらの素朴な朝食を楽しんでいるジョンさんの明るいオーラに惹かれ、編集が声をかけたことがきっかけで今回の取材が実現したのだ。

取材のロケーションに選ばれたのは、そんなレストラン通のジョンさんに影響を受け共にレストラン業界に就いた二人の息子さんが2022年11月にオープンをしたばかりのBAR「Bruno’s」。Bruno’sは、同じくデュオで2022年3月にオープンしすでに成功を収めているレストラン「CARAVEL」の姉妹店だ。ロンドンを東西に横切るリージェンツ運河に浮かぶナロウボートをリノベーションしたこのレストランとバーは隣り同士なので、食事を楽しむ前後にバーで軽食とお酒を楽しめる、というわけだ。

Bruno’sには兄のローカンさんの愛犬ブルーノのイラストが使用され、こじんまりとした店内は肩肘張らずにカクテルを楽しめるアットホームな雰囲気が魅力。ラッキーならば、(文字通り)看板犬ブルーノがお出迎えしてくれるかもしれない。

常にカラフルなスーツに身を包み、丸メガネとスキンヘッドがトレードマークのジョンさんの生き甲斐は、何と言っても家族とフード。友人と楽しむ外食や自宅でのダイニングテーブルを囲っての家族との食事が、ジョンさんにとってはかけがえのない団欒の時間なのだ。取材時も話が上手でひょうきんな一面をのぞかせてくれたジョンさんの食卓は、さぞ面白いジョークと笑いで溢れているに違いない。

《Bruno's》https://brunosbar.co.uk/
《CARAVEL》 https://www.caravelrestaurant.com/
ミスター・アウル イメージ

ロンドンのヒト

撮影・編集:柳田愛子
ロンドン在住フォトグラファー&ジャーナリスト
オンラインのコーヒービジネスを経営する傍ら、ファッション&カルチャー誌向けに写真撮影&執筆活動を行っている。

Instagram
@aikoyanagida
@therightroast
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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!