ジョルジュ・エステーヴ /  Georges Esteves
ボクのヒト
#033
『長所?人見知りなところかな...(笑)』

ジョルジュ・エステーヴ /
Georges Esteves

Q. 年齢
49歳
Q. 職業
額縁職人・オーナー
Q. 必需品
『エプロン』
仕事する上で毎日かかせないもの。

どんな大人になりたい?

ノーコメント。

もし魔法が使えたらどうする?

ノーコメント。

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

数年前にタイムスリップして、父親を癒してあげることができたらいいなぁ。

あなたにとって女性ってどんな存在?

ノーコメント。

最近、感動した出来事は?

この時代に、感銘を与えるものがどれ程あるか? 僕には想像つかないけど...
アトリエでお客さんから預かった作品に、とても感動することがあるよ。

休日の過ごし方?

週末は基本的に予定を立てず、徒歩か自転車で散歩するのが好きだよ。
ときどき電車に乗って海辺へ行くこともあるんだ。

いまの悩みは?

悩みというか、、
ワークショップを成功させるためにどうすべきか?を常に考えているよ。

自分の中の強みって何?

長所....人見知りなところかな(笑)

好きな言葉は?

『Bordel(ボーテル)』
"売春宿" という意味もあるんだけど、『くそ、ちくしょう!』と悪態として使われる言葉。
その他にも『ごちゃごちゃ、めちゃくちゃ』という意味もあって、、
日常生活の中で何気なく使ってしまうんだ。

好きな映画は?

『冬の猿(UN SINGE EN HIVER)』
Jean Gabin(ジャン・ギャバン)× Jean-Paul Belmondo(ジャンポール・ベルモンド)。
共にフランスの名優で、一度きりの共演作。
二人とも凄くイイ味を出してる!

あなたの一曲は?

Tindersticks(ティンダースティックス)の『My Oblivion』
昔からファンで、初めて聴いた時...顔に平手打ちされたような気持ちになったことを想い出す。
この曲を聴くと、とても気分が良くなる。

100万円もらえたら何に使う?

日常生活に使ってしまうね。
しばらくは楽して暮らせるかな(笑)

最後の晩餐に何食べる?

母がつくった料理!

あなたの誇れることはなに?

娘。

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

ノーコメント。


【Instagram : @atelier eugenie seigneur】

編集後記

Good,Old-Boyの取材依頼を受けたとき、すぐ脳裏を横切ったうちの一人が、今回紹介した "ジョルジュ" だった。ファッションスナップの撮影は "マレ" 地区で行うことが多く、この辺りは自分の庭のような場所で毎日あちらこちら挨拶してまわるほど(笑)

いつもお店の前を通るたびに気になっていた、昔からあったと思われる"額縁屋" さん。
ファサードや外壁などもいい味を醸しだしているし、店内の様子をガラス越しに覗いてみると何処も彼処もごった返していて、なかなか凄まじい状態でドキドキしたのを覚えている。

マレといえば、お洒落な人達が多くて垢抜けたブティックやレストランが立ち並ぶ地区。
そんな中で、このお店だけが昭和...いやッ、大正時代にタイムスリップをしたかのようなノスタルジックな雰囲気で、時折り見え隠れするエプロン姿のシブ可愛い "ムッシュー" が何より気になってしまった筆者。

敷居が高そうで、人懐っこいと言われる私でも『いつ声をかけようか?』と思っているうちに時は過ぎ。。とある日、別の仕事で撮影を終えたあとカメラマンの吉田さんを誘ってお店へ行ってみる事に。

入店時に軽い挨拶をした勢いのまま、思い切って取材の申し込みをしてみると...『今?いいよ、どうぞ!』とあっさり快諾。ようやく叶ったジョルジュの取材!やはりイイ男だった♡

21年前からここで働くジョルジュは、オーナーの引退と同時にこのアトリエを引き継ぎ、現在も創業者 "Eugenie Seigneur" 氏の名前を冠に事業を営んでいる。

彼の好きな言葉 "Bordel(ごっちゃごちゃめちゃくちゃ)" を物語るような店内は、雑多ながらもセンスが良くクラシカル。尋ねてみると、創業当時のオリジナルのデコレーションを守り続けているのだそう。昔は鏡の枠組みをたくさん作っていたそうだが、今は額縁の制作がメインとなり、ちょうど取材中も村上隆の作品を入れる額縁を組み立てている所だった。

スタッフはずっと一緒に額を作っている相棒と二人。
棚の引き出しの数も半端なく『整理が大変でしょう?』との質問に、、『どこに何があるか、ちゃんとわかってるよ!』と気さくに返答してくれ、互いに息ぴったりと言った感じ(笑)

お客さんから額に入れるものを預かったとき、それが家族の写真であったりすると…. "喜びが込み上げてくる" というジョルジュ。自分を人見知りと言いながらも、心に優しさと熱さをたくさん持った Good,Old-Boy !!

《できる限りこの仕事を続けるよ。好きだからね...》
そう言いながら、歯に噛んだ笑顔で照れ臭そうにしているのが印象的だった。
ミスター・アウル イメージ

パリのヒト

撮影:吉田タイスケ
写真家、フランス在住。ライフスタイルを中心に、主にエディトリアル 分野で活動中。
犬猫と現代アートが好き。著書に吉田パンダ名義で「いぬパリ」 (CCC メディアハウス)。 長年住んだパリを離れ、三年前からノルマンディー地方で田舎暮らしを始めている。
趣味はキャンプとピアノ。愛車はフォルクスワーゲンT3ヴァナゴン1986。


編集:横島朋子
パリ在住ジャーナリスト&コーディネーター
ガイドブック、ファッション雑誌、タレント本、TVなど多岐に渡り活動。

Instagram
@tomokoyokoshima
@presse_parisienne
ミスター・アウル イメージ
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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!