ダヴィデ・トロイズ /  Davide Troise
ボクのヒト
#026
『常に自分自身を "改善" していける
ような大人...』

ダヴィデ・トロイズ /
Davide Troise

Q. 年齢
41歳
Q. 職業
床屋 / オーナー
Q. 必需品
"戦時中のマニュアル式バリカン"

普段使用することはないけれど、御守りがわりに
こうして額に入れて飾っているんだ。

どんな大人になりたい?

常に自分自身を "改善" していけるような大人になりたい。

もし魔法が使えたらどうする?

空を飛んで世界中を旅したいね。
あとは、どんな楽器でも一度で弾けちゃう魔法もいいな(笑)

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

祖父母の生きていた時代に行きたい!
もしくは、死後の世界を旅して祖父母に会う...でもいいかな。

あなたにとって女性ってどんな存在?

世の中が男性社会になってもう長すぎるから、そろそろ女性が指揮をを取るべき。
女性の方が男より何倍も機知に富んでいると思うんだ。

最近、感動した出来事は?

2年半前に娘ができたこと!

休日の過ごし方?

休日は娘と過ごすから、子供が楽しむレクリエーションを一緒に楽しんでいるよ。
父親として学ぶことが多いんだ。

いまの悩みは?

昔は今よりたくさん意見交換をして、わかり合っていたような気がするから...
いろんな場面で人と人が対立しているような印象を受けるのが悩ましい。

自分の中の強みって何?

料理上手なこと。
イタリアのナポリ出身だから、おばあちゃんがよく作っていたようなレシピが得意だよ!

好きな言葉は?

"一番最後に人生初のことをしたのはいつ?"
いつも自分に問いかけている言葉だよ。

好きな映画は?

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)。
壮大な人間ドラマと言うだけでなく、町の移り変わりや歴史の描かれ方が凄い!

あなたの一曲は?

Pink Floydの『Time』
クラシカルな感じがたまらないね(笑)

100万円もらえたら何に使う?

家族旅行で日本に行きたい!
娘の母であり僕の婚約者の彼女は、ブラジル生まれのイタリアと日本のハーフなんだけど、
まだ一度も日本を訪れたことがないからね。

最後の晩餐に何食べる?

ナポリの海岸沿いでボンゴレスパゲッティを食べるかな。

あなたの誇れることはなに?

父親になったこと。
間違いなく人生が変わった瞬間だよ。

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

人の話を良く聞ける、状況に上手に適応できる人。
そして、自分の意見を押し付けないような人。

編集後記

ロンドンの地価が上がり、スモールビジネスの経営者が簡単にオフィスを借りたりお店を開くことができない…という状況を乗り切る目的で、ロンドンのイースト地区に建てられたContainerville。使用済みの200以上コンテナをアップサイクルして詰みあげたこの”建物”は、お手頃価格で小さなスペースを借りられるということで、床屋や美容室をはじめ、3Dプリントショップやケータリング、建築事務所やコーヒーショップやリカーショップのHQなど...様々な業種が共存する小さな村のようなコミュニティーとなっている。

そんなコンテナーの51番に4年半の間居を据えている床屋が《Torise & Sons》だ。
オーナーのダヴィデさんはイタリアのナポリ出身、実家がテイラーだったことから自然と身につけた粋なスタイル糧に、長年の間ミラノ、メルボルン、ロンドンで経験を積んだ後、遂にイースト・ロンドンのこの地に自身のお店をオープンした。

このコンテナの小さな空間は、まさにダヴィデさんのお城。
独特な長い形状のスペースは、趣味の音楽やお気に入りのフォトグラフィーで埋め尽くされている。コロナ以前には、このスペースでパフォーマンスイベントを開催していたというだけあって、店先にはエレキトリックギターとマイク、カウンターにはレコードデッキが並んでいる。また、店内にあるラックには、自身で集めたヴィンテージの服なども販売していて、店の主人である "気ままさ" が自然な感じで居心地がよい。

トラディショナルなイタリアの技術とモダンなロンドンのカルチャーを融合させたスタイルで、顧客から信頼を集めるダヴィデさん。

最近父親になり3月には結婚も控えているということで、今は家族のことで頭の中がいっぱいのようだが、またこの趣味の詰まったコンテナで音楽イベントが開催される日が待ち遠しい!


《Troise & Sons》https://troiseandsons.co.uk
《Instagram》 @troiseandsons
ミスター・アウル イメージ

ロンドンのヒト

撮影・編集:柳田愛子
ロンドン在住フォトグラファー&ジャーナリスト
オンラインのコーヒービジネスを経営する傍ら、ファッション&カルチャー誌向けに写真撮影&執筆活動を行っている。

Instagram
@aikoyanagida
@therightroast
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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!