ジャン・フィリップ・ルノー /  Jean Philippe Renaud
ボクのヒト
#027
『LIBERTE(Freedom)= 自由 ... 僕にとって、重要で大切な言葉。』

ジャン・フィリップ・ルノー /
Jean Philippe Renaud

Q. 年齢
53歳
Q. 職業
俳優、航空エンジニア
Q. 必需品
舞台の台本

俳優になったのは最近のことなんだ...5年前から。
僕のパッションだよ。

どんな大人になりたい?

子供たちに "忠実" でいれる大人かな。

もし魔法が使えたらどうする?

"善良なる者は正しい" と、神様がしっかり認めてくれますように。

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

1907年にタイムスリップして、 Adolf Hitler(アドルフ・ヒトラー)《ウィーン美術アカデミー》に合格させたいよ。彼は合格を拒否され、後に我々が知っているような人物になっていってしまう...
だから、その時代に戻って歴史を変えたい!

あなたにとって女性ってどんな存在?

歴史を振り返れば、女性は "暴力" や "支配" の対象となってきたよね。
だから僕は、彼女たちの強さ・そして勇気を讃え... 深く敬意を込め感謝している。

最近、感動した出来事は?

イラン女性の勇気に感動した!
"FEMMES VIE LIBERTE" (Women Life Freedom)

休日の過ごし方?

僕はどうも...ギリギリになってから計画や予定をたてる傾向にあってね。。
自身にインスピレーションを与えてくれそうな場所を探して、バカンス計画を立てるのは大好きだよ!
まだ日本には行ったことがないから、行ってみたい国のひとつだね。

いまの悩みは?

自分のことで言えば、時間が足りないこと。
他には、男性の暴力・独裁政権の台頭・気候変動に対する不作為などなど... 思うところは沢山あるね。

自分の中の強みって何?

環境問題や異なる文化に適応する "キャパシティー" があることかな(笑)

好きな言葉は?

LIBERTE (Freedom)= 自由。
僕にとって、もっとも重要で大切な言葉。

好きな映画は?

ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』
俳優たちの個性が際立っていて、とても良いと思うよ!自分が演じてみたい映画だね(笑)
それと、グザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』
俳優たちの映画への解釈が見事で、これも感動の傑作!
監督の撮影テクニックによって、どこか終わりのない旅に導かれたような感じになるんだ。

あなたの一曲は?

注目の個性派ピアニストSOFIANE PAMART(ソフィアン・パマール) の『LOVE』
誰もが思いを込める《永遠の聖杯》と言っても過言ではないね。

100万円もらえたら何に使う?

子供たちにアートや音楽に触れてもらいたいから、美術館や劇場にたくさん行くために使うよ。

最後の晩餐に何食べる?

美味しい刺身と日本酒...かな?(笑) 
僕がバンコクに住んでいた時に、日本人からも人気の美味しい和食屋さんがあってね。
日本食とは自然を尊重し、ひとつひとつに心が込められた料理なんだと感じたね。

あなたの誇れることはなに?

子供!
それと、少しずつだけど自分に素直になれてきたところかな(笑)

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

日本とパリの"掛け橋" 的な存在であるGOBのアイデアが好きだし不可欠だと思うよ!
*本サイトについてのコメント

編集後記

俳優としての活動は5年前からのキャリアで、現在53歳。
ボルドーやモンペリエにもある有名な俳優学校で、3年間学んだ後 "プロ" となった。

この年齢なのに、何でもお構いなしのパッションはどこから来るものだろう?『若ければいいけど...』『もう歳だから...』など日本ではよく耳にする言葉だけど、彼は "何でそんなものになんで左右されるんだ!?" と言わんばかりに、様々なことに好奇心を持ち、充実した日々を過ごしている。

《好奇心から探究心へ...》
これこそ、GOBが共鳴すべき精神だろう。

パリ近郊で生まれ育った彼は、仕事はフランスとドイツを拠点としつつプライベートでは、インドをはじめとする多国へ旅をして、旅先での経験を活力に変えているのだそう。

現在の家はフランス南部のアルビ近郊だが "俳優" という職業柄、パリにもアパルトマンも所有している。モンパルナス地区にほどちかい、住宅団地のようなところだが、12階のテラスからはエッフェル塔や凱旋門などの "歴史建造物" が見渡せる絶好のシチュエーション。この場所で、新たな試みでもある "オーディオブック" の録音も行っていると言う。
少し聴かせてもらうと、彼の美声に...
思わずウットリとしてしまった筆者であった(笑)

俳優と航空エンジニアという《二足の草鞋を履く》 彼の生活スタイルを考えたら、何て大変な事だろうと思っていたが、ジャンの心から楽しんでいる笑顔を見ていると『心が満ちていて豊かな人こそ、他人におおらかでいられるんだ。。』と改めて実感させられてしまった。

ワンルームの部屋の片隅に可愛らしい"地球儀"が置いてある。
それを見つけた私に『この地球儀は電気で灯りがつくんだよ。
旅を語る舞台でね...いい味を出してくれるんだ』と教えてくれた。

旅はエネルギー源になると言う、ジャン・フィリップ。
日本のシアターで、彼の姿を見る日が近いかもしれない...

公式サイト:http://jprenaud.fr/
公式Instagram:Jean-Philippe Renaud
ミスター・アウル イメージ

パリのヒト

撮影:吉田タイスケ
写真家、フランス在住。ライフスタイルを中心に、主にエディトリアル 分野で活動中。
犬猫と現代アートが好き。著書に吉田パンダ名義で「いぬパリ」 (CCC メディアハウス)。 長年住んだパリを離れ、三年前からノルマンディー地方で田舎暮らしを始めている。
趣味はキャンプとピアノ。愛車はフォルクスワーゲンT3ヴァナゴン1986。


編集:横島朋子
パリ在住ジャーナリスト&コーディネーター
ガイドブック、ファッション雑誌、タレント本、TVなど多岐に渡り活動。

Instagram
@tomokoyokoshima
@presse_parisienne
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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!