ジャック・グロス / Jacques Grosz
- Q. 年齢
- 60歳
- Q. 職業
- 洋服屋『Kiliwatch』
販売スタッフ - Q. 必需品
- 『バンダナ止め』
バンダナは必需品。
そこからいろいろな国の皮のバンダナ止めを集めるようになった。
アメリカ、中国、オランダ、日本のもの。フランスでもあるけど、稀だね。
太めの指輪もバンダナ止めになるんだ。
どんな大人になりたい?
"今" の自分。
もう歳だからどうなりたいとかはないよ。
これから歳を重ねて "おじいさん" になりたいとか...かな?(笑)
もし魔法が使えたらどうする?
"不幸な子供が一人もいない世界になれ!" と魔法をかけて、
世界の子供たちを幸せにしたい。
タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?
50〜60年代。
モードも音楽も僕が憧れる時代。なにより当時のミュージシャンに会ってみたい!
マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン etc… 彼らの演奏を生で聴けたなら、感動で身震いが止まらないと思う。当時は "ジャズマン" と "ドラッグ " は密接な関係で、 ニューヨークのクラブで演奏することが禁止になっていたりしたから、ヨーロッパに来て演奏していてね。パリでもピガール地区の裏に大きなカフェがあって、そこで多くのミュージシャンが演奏していたらしいんだ。アメリカのジャズがパリでも聴けたんだよ!
あなたにとって女性ってどんな存在?
『家族』を創造させてくれる唯一無二な存在。
最近、感動した出来事は?
今年の夏に訪れたスペイン北部の最大都市『ビルバオ』に訪れたことだね。
物価もパリよりも断然安いし、食べることが好きな人たちにとってはパラダイス!
"グッゲンハイム美術館" も素晴らしかったよ。本当に感動した。
休日の過ごし方?
事前に計画を立てたりオーガナイズしたりするタイプじゃないから、日常でも旅行したときでも
その時の気分で、ふらり散歩したりして過ごすことが多いかな。
そろそろ日本にも行きたい(笑)
過去に3回ほど行ったことがあるんだけど本当に大好きだよ。
僕が愛するデニムも "ジャパン・メイド" は最高品質を誇るしね。お寿司も大好物!
いまの悩みは?
物価が高いとか...かなぁ〜。
それ以外は特にないよ。
自分の中の強みって何?
隠しごとができないから、『正直』ってところかな。
好きな言葉は?
『Amour(アムール)= 愛 』。
妻や家族だけでなくワインや食事すべてに置いて、たった一言だけれども、
おおきくて大切な言葉…..。
好きな映画は?
1975年のジャック・ニコルソンの『カッコーの巣の上で』。
当時13歳だったけど凄く感動したし、悲しくも面白い映画だった。
何よりジャック・ニコルソンの服装がとても印象的で良かった。
たしか日本でも、彼の衣装に影響を受けていたんじゃなかったかな(笑)
フランス映画だと、1963年の『Les Tontons Flingueurs』。
イタリア・パルマ出身の俳優 "リノ・ヴァンチュラ(Lino Ventura)" が主演なんだけど大好きなんだ。僕も彼のファッションを参考にしてたなぁ。やはり、50 60年代だね!
あの頃の映画のシナリオは素晴らしいし、音楽も最高だよ。
あなたの一曲は?
1971年のマーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』。
『この世界はどうなっているの? 何が起こっているの?』 …ベトナム戦争への反戦歌。
音楽が大好きで、8000枚もの "ソノシート(通常のレコードに比べて極めて薄いシートレコード)" を持っていたよ。今は携帯電話にたくさんの曲を入れられるから、ずいぶん売ってしまったけどね。
音楽家になること?...それは考えなかったよ。
だってジョン・コルトレーンより上手に弾けるようになれるとは思わなかったからね(笑)
僕は完璧主義だからやるならトップになりたいから、なれないと分かっていたから目指さなかったってことかな。今はもうやっていないけど、DJは15年くらいやっていたよ!
100万円もらえたら何に使う?
妻にちょっとしたプレゼントをあげて、残りは子供たちへのお小遣いに。
最後の晩餐に何食べる?
たぶんお寿司かな?
オペラ地区にある老舗『フジタ』がお気に入りだね!
フランス料理なら、胡椒風味のステーキ。
あなたの誇れることはなに?
生まれたばかりの孫(女の子)だよ。
息子が二人いるけれども、初めての孫だったからね。
想像ができないほど感動して、生まれた瞬間に自然と涙がでてたよ。
これは経験しなければ味わえない強いエモーションだとおもう。
おじいちゃんになることがこれ程のことだとは…。本当に凄いことだよ!
あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?
よき年老いた少年!?
頭の中はまだ子供だよ(笑)僕は『昔は良かったよね』という言葉が大嫌いでね。
前に進むべきだし発展しなきゃいけないと思う。
そこに必要なのは『好奇心』。
この言葉を心に抱くこと。
結論として、好奇心ある人こそ "GOB(Good,Old-Boy)" だろうね。