フラス・ハサン
/ Hulus Hassan

Q. 年齢

74歳

Q. 職業

『Poppies』
共同経営者

Q. 必需品

キャスケット
この制服にはこのキャスケットがないとキマらないんだ。

どんな大人になりたい？

Poppiesを成功させて100歳になるまで働いていたいね。この家族にはリタイアという言葉は存在しない（笑）新店をあと７店舗オープンするのが目標だね。

もし魔法が使えたらどうする？

24時間、週に7日間ここで働く能力！

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする？

1920年代のトルコ。
トルコ革命を起こしたムスタファ・ケマル・アタテュルクが統率していた時代に生きてみたいな。

あなたにとって女性ってどんな存在？

女性は大好きだよ！
そして最近ではサッカーがうまくなってきていてすごいよね。（ちょうど取材時に『UEFA欧州女子選手権』でイギリスが勝利した直後）

最近、感動した出来事は？

コロナ禍はこのビジネスと家族を守るために個人の貯金を注ぎ込んで、厳しい状況を乗り越えたよ。我ながら感動したね！

休日の過ごし方？

3人いる子供たちに会いに行く。

いまの悩みは？

戦争。
なぜ人間は傷つけ合わなければならないのかねぇ…。

自分の中の強みって何？

礼儀正しくフレンドリーなところ。

好きな言葉は？

「自分の足で立つ」。この言葉で子供たちの自立心を育てたんだ。

好きな映画は？

リアルなものに惹かれるタチだから、映画は好きじゃないんだ。自然ドキュメンタリーは好きだよ。

あなたの一曲は？

エルヴィス・プレスリーの曲ならなんでも好きだよ。

100万円もらえたら何に使う？

家族を連れてトルコに旅行にいく！

最後の晩餐に何食べる？

ラフマジュンと呼ばれるトルコ式ピザ。
残念ながらフィッシュ＆チップスではないよ（笑）

あなたの誇れることはなに？

これは簡単だよ、このお店『Poppies』。
俺の人生だよ！

あなたが思う、GOB（Good Old Boy）とは？

礼儀が正しく人に敬意を表すことができる人。

編集後記

イースト・ロンドンの有名人、パット・ニューランド（通称ポップ）が1962年に創業したフィッシュ＆チップスの老舗『Poppies』。

毎日観光客と地元の人々で賑わうその店内には、ポップの子供の頃の思い出の品が隅から隅までひしめき合う。ジュークボックスやレコード、ボクシングのミットから潜水ヘルメットに至るまで、まるでポップの好きなものばかりが集められたおもちゃ箱のよう。

店の人気の秘訣は、プリプリと新鮮なフィッシュにあり。その魚の仕入れを任されているのが、よくイタリア人と間違えられるというトルコ出身のフラスさんだ。
55年間この場所で魚を捌き続けてきたというフラスさんは、「仕事が人生」と語る。

家族経営のこのお店を、家族さながらの従業員達と共に冗談を言い合いながら、亡きポップの後も守りぬいていくことが、フラスさんの人生の目標でもあるのだ。

そんなプライドと愛で溢れた『Poppies』のフィッシュ＆チップスは絶品。ロンドンに来る機会があれば、是非とも足を運んでいただきたい！

ロンドンのヒト

撮影・編集：柳田愛子
ロンドン在住フォトグラファー＆ジャーナリスト
オンラインのコーヒービジネスを経営する傍ら、ファッション＆カルチャー誌向けに写真撮影＆執筆活動を行っている。

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