アルベール・ド・パナム / Albert・de・Paname
ボクのヒト
#013
『ティーン・エージェントの心を
残しているような。。』

アルベール・ド・パナム /
Albert・de・Paname

Q. 年齢
76歳
Q. 職業
ヴィンテージ・デザイナー
(ヴィンテージの服を購入してアレンジする)
蚤の市でヴィンテージ販売、スタイリスト、DJ、シンガー、作曲家
Q. 必需品
帽子
エントランスに飾られたコレクションの数は半端なく。
最強のアクセサリーさ。

どんな大人になりたい?

自分の頭の中にティーン・エージェントの心を残しているような。

もし魔法が使えたらどうする?


世界を変えること。

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

「Les Années Follesレザネ・フォル」。第一次世界大戦後の厳しい時期の後に、そこから解放されて、フランス人がお祭り騒ぎで賑わい、自由と創造の首都なった時代、それがレザネ・フォル。世界のアーティストやクリエーター、建築、モード、ミュージックがパリにいた、女性が自由になって突然男性化した、パリの素晴らしい狂騒の20年代さ。すべてのクリエーションが爆発したパリ・ナイトの日々さ。

あなたにとって女性ってどんな存在?

人生、愛……

最近、感動した出来事は?

モロッコで小さなラヤンが亡くなったこと。
*モロッコで5歳のラヤンが井戸に落ちるという事故の後、多くの人たちの祈りも届かずに亡くなったことが世界に悲しみをもたらした出来事。

休日の過ごし方?

ボクの週末はいつも蚤の市だよ。サン・トゥワンの蚤の市(クリニャンクール)の敷地内のアパルトマンに住んでいて、ヴィンテージの服を売るのはボクの生活の大切な一部なんだ。

いまの悩みは?

常に体調を整えないとってところかな?

自分の中の強みって何?

希望

好きな言葉は?

Je t’aime(愛してる)

好きな映画は?

「ティファニーで朝食を」

あなたの一曲は?

ローズ・ロイスの「I wishing all the stars(星に願いを)」

100万円もらえたら何に使う?

もっと多くのスタイルの服をクリエイトするよ。

最後の晩餐に何食べる?

クレープ・フランべだな。クレープにカルヴァドスや果物のリキュールをかけて火をつけてアルコールを飛ばしたものだよ。これこそ最後の晩餐にふさわしいデザートだ。

あなたの誇れることはなに?

ボクの家族。

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

最初の質問(どんな大人になりたい?)と同じ回答かな。


Instagram:@albertdepaname_

編集後記

アルベールとの出会いは、強烈だった。マレ地区で某雑誌のスナップをしていると、ベルエポックの映画からそのまま出てきたような衣装を身にまとった二人のシニアの男性が目の前を通り過ぎる。二人とも目を見張るほどダンディ、かつ曲者感をぷんぷん漂わせる。「曲者」、はフランスでは褒め言葉だ。匂いに誘われて後を追ってみると、古のパリを彷彿とさせる廃れたコスチューム屋にたどり着いた。そこは、以前からウィンドーの寂れ感から関心はあったものの、ずっと閉まっていた店だった。実際は、アルベールの友人がこの古い店を買い取り、ヴィンテジショップとしてオープンしたところに、彼が加勢していた感じだったようだ。しかし、このシニア、アルベールの存在の圧倒感が半端ない、と後日、彼の家を訪れると……..。まるで彼が憧れるパリの狂騒の20年代そのままに …..ジューク・ボックスがあり、そこからはノルタルジーのシャンソンが流れる…..、そこには、ヴィンテージ・モード&デコレーション一色の、彼の世界が広がる。モンパルナスに「ラ・クーポール」という有名なブラッスリーがあり、今でも、レザネ・フォルをテーマにソワレが繰り広がれるそうだが、彼もメイン・スタッフとして、シンガー&DJとしても参加していることを知り、好きな時代を憧れそのままに現在に反映させて生きることこそ、彼らしさの自己主張=彼のGOBのあり方ではないだろうか。ノルタルジーなパリに憧れる我々も、こんな現役ベル・エポックなオヤジに出会えて感動もひとしおだ。
ミスター・アウル イメージ

パリのヒト

撮影:吉田タイスケ
写真家、フランス在住。ライフスタイルを中心に、主にエディトリアル 分野で活動中。
犬猫と現代アートが好き。著書に吉田パンダ名義で「いぬパリ」 (CCC メディアハウス)。 長年住んだパリを離れ、三年前からノルマンディー地方で田舎暮らしを始めている。
趣味はキャンプとピアノ。愛車はフォルクスワーゲンT3ヴァナゴン1986。


編集:横島朋子
パリ在住ジャーナリスト&コーディネーター
ガイドブック、ファッション雑誌、タレント本、TVなど多岐に渡り活動。

Instagram
@tomokoyokoshima
@presse_parisienne
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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!