【サンシャケ#21】釣れないときの話
最近疲れがたまっていることに気づく。こないだなんて休まず15kmも湖を釣り歩いて、結局魚に出会うことができなかった。そんなに釣れないもんなんだねって結構びっくりされることもありますが、たまーにあります。
やっぱり魚釣りは自然相手だから。では釣れないときに釣り人はなにを考えているのかという話。
「釣れないと暇」って思われがちですが、暇になってしまうのはやることがなくなるから。釣り方や仕掛けの引き出しを多く持っている釣り人は、釣れない時間帯にいろんなことを試しているんです。だから暇にはならない。これはどうだろう?これはどうだろう?的な感じで常にワクワクした状態で釣りをしているんですね。だから15km歩いていても常に新鮮な気持ち。釣りの楽しさは魚が釣れた瞬間よりも魚を釣るまでの過程にある、といってもいいかもしれません。
釣りにハマる理由ですね。
" 釣れないときは魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい "
あの有名なヘミングウェイもそう言っています。
ただ、ぼくが言いたいのは釣りの引き出しを増やせばもっと楽しくなるよってことではなくて、釣れない時間帯は釣り以外のことをすればいいんじゃないの。ということ。
せっかく海だとか川だとか自然に触れる場所にいるのだから、本を読んだり、コーヒーを淹れたり、音楽をかけてただボーッとしてみたり。釣りは魚を釣るだけじゃなく、その時間をどう楽しむかってことが大事だと思っています。
もちろん釣れるに越したことないので、釣れる可能性が高い道具については、ぼくたちメーカーに任せておいて、思いっきりアウトドアを満喫してほしいって心から思います。
決してハードルは高くないです。
釣りのハイシーズン秋ももうすぐ。まだ釣りに挑戦したことのないみなさんぜひ始めてみてください。
アメリカのルアーメーカー、ヘドンの創始者はこんなこといっています。
" 釣りを知らないことは人生の楽しみの半分を知らないことだ "
おいおいこれは強すぎないかとも思いますが、それだけ魅力があるのは事実です。最近疲れがたまっているからか、珍しく釣り論を真面目に語ってしまいました。あしからず。