【サンシャケ#50】記念の噺。
ルアーメーカー《ima》ディレクターの “アイマD” です。
『サンシャケ』では僕のフィッシングライフのワンシーンをゆるめにピックアップ。
早いものでサンシャケ連載も今回で50回。
記念です。
おかげさまです。
記念といえば、魚が釣れたときの記念撮影。
俗にいう釣果写真などです。
自己記録を更新したとき、
初めての魚種を釣りあげたとき、
仲間に自慢したいときなど、理由はさまざま。
もちろん僕はプロモーション素材としてもシャッターを押します。
そんな釣りの記念撮影、記録撮影ですが、釣り業界では『カメラを構えると釣れない』というジンクスが有名です。実際、釣れているからと撮影をはじめると釣れなくなったり、撮影をやめた瞬間に釣れたこともあったり。
僕の先生は『撮られてるという緊張が竿に伝わるのだ』と仰っていました。
なるほど。つまりは、世にある『釣れた瞬間』の映像や写真はそのジンクスを超えた見事な作品ということです。よし、カメラを構えるときは、なるべく『撮ってないよ』感を出して撮影しよう。そして僕が撮られるときは『撮ってないよ』っていってもらいながら撮ってもらおう。
いやいや、
記念すべきその瞬間が記憶にしか残らないのも、また美学か。
誰にも知られず、
気づかれず、
自分だけで噛み締める感動の価値もありでしょう。
といいつつ冒頭、50回記念をアピールする矛盾。
これもまたありでしょう。
フィーッシュ。