【引き算の美学...!?】
GOB編集部の "キニナル―" を、独断と偏見でお届けする【G-weekly】。
今週の『G』は、"引き算の美学 ...!"
熟成された厳選材料を使い水に浸したり短時間火にかけるだけで〜
素材がもつ風味のエッセンスそのものを抽出するという《日本が誇るだし文化》。
甘味・塩味・苦味・酸味という"基本味"。このどれを組み合わせてもつくることの出来ない第五の味覚とは、だしの不思議な力の鍵を握る《うま味》だと....若かりし頃バイトしていた、和食割烹の板長に教えてもらったことがございます。
そんな事を思い出しながら食した〜
"至福の一杯"。
ふふふ
キニナルだろぉ〜(笑)
今回ご紹介するのは、今年の4月に東京・五反田の地に彗星の如く爆誕し、"麺通" たちを唸らせている新店舗《手打ち正麺Hachimitsu(八光)》でございます。
こちら割烹料理出身の店主が営むお店で、和食の技法で丁寧に仕込まれた絶品の『しなそば』が堪能できると、オープン当初から沸々と話題になっておりまして!
行こう行こうと思いつつ〜
タイミングがあわず早4ヶ月。
SNS周りでもザワザワと噂になってきていて、激混みになる前に初訪問💨
優しさ溢れる一杯に...
ひたむきに素材と向き合う愛情と "プロの仕事" を感じたのであります。
手打ち麺は "粉と水とチカラ加減"。
国産小麦を一から手打ち製麺し、気候の変化に合わせた加水率(麺に含まれる水分の割合)を調整しながら、粉のブレンドまで変えるという。
麺を一気に伸ばすとグルテンが破壊され茹でたときに切れてしまうため、少しずつ時間を掛けて何度も伸ばすことで熟成させていくのだそう。
注文を受けてから手切り手揉みで提供され、モチモチの手打ち麺が楽しめる。
醤油ベースと白だしベースの2種類から選べるスープは、素材そのものを使って出汁を引き〜
その食材にまた戻すという工程によって、エグ味のない透きとおった清湯スープに。
塩らーめん用に炊いている白だしは帆立とアサリでじっくりと "うま味" を際立たせ、ほかの食材にも豊かで新鮮な味わいをもたらしてくれる相乗効果が!
貝の旨味が凝縮された餡に、アサリの剥き身が丸ごとはいった雲呑(ワンタン)。
先に包んでしまうと皮に水分が出て茹であがりに納得できないという店主の素材に対する配慮から、注文が入ってから一つずつ包んで提供してくれるのも拘りポイント。
調和させる力に優れた〜
唯一無二の独立した味覚《うま味》。
労を惜しまず丁寧に引いた出汁は、黄金色に透きとおり〜
これまでの概念を変えてしまうほど滋味豊かな味わいに...
これをヒトと例えて言うならばーッ
人生経験が豊かであるからこそ、どんな状況でも冷静に〜
他人の痛みがわかる思いやりの人になる...
と言ったところでしょーか(笑)
引くことで本質を引き立てるという〜
引き算の美学 ...!
一杯の『しなそば』から〜
"Good,Old-Boy" に必要な大切なことを教えてもらった気がしたのでした ww
今週も前向きに。
グッデイ👍
【手打ち正麺 Hachimitsu (八光)】
●営業時間
(昼の部)12時〜15時
(夜の部)17時半~無くなり次第終了
●定休日
日曜日
●住所
品川区西五反田1-33-10サインタワーB1F