第二百四話 ツミカサネ

第二百四話 ツミカサネ


毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。

今回は、朝の出来事をきっかけに広がった思いを綴ってみる。

それではどうぞ。



「継続。」

電車やバスに乗るといつも思うことがある。
混み合っている時間帯など、人でいっぱい満杯状態にも関わらずあきらめずに携帯をいじろうとする人。そこまでして見なければいけないことってどんなことだろう。通勤時間とはいえ、人はあの小さな画面に1日どれくらいの時間入り込んでいるものなのか。

毎日2時間画面を見ているとする。1年だと730時間、つまり365日中の30日間寝ることもなく携帯の中にいる。考えると恐ろしくなると同時に、そんなのがほかにもないか探究欲も湧いてくる。

毎日8000歩歩くとする。1年で2,920,000歩(2,925km)。ベトナムのハノイ、フィリピンだとセブ島マニラまで歩いていける距離に達する。

毎日500円玉貯金をする。1年で182,500円にもなる。

毎日500mlのペットボトルを飲む。1年で182.5ℓ。大体お風呂一杯分。思ったより少ない気もする。

1週間に1冊本を読む。人生80年として一生で読める本の数は4171冊。週イチペースでもこれしか読めないことに驚いた。

とはいえ、毎日欠かさずに何かをやれば、その365倍に跳ね上がる。継続とはなんと素晴らしいことなのだろう。物心ついておおよそ30年、もしなにかをやり続けることができていたら、10,950倍のものを手に入れられたチャンスがあったはずだ。

残念で仕方がない



「まとめ。」

小さな頃から休みもなく、毎日なにかをやり続ける。
その道のプロになって成就するかしないかは、才能や運も関わってくるから一概には言えない。ただ言えるのは、人にはできないことが確実にできるようになっているということ。

最近、物忘れもひどいし、身体も思うようにはいかなくなってきた。歳を重ねてからでも継続的に積み重ねることができたら、いつか必ずできることが増えているはず。

そんなことを思い続けてはや数十年
いまだに見つけることができていない


それではまた来週!

ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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