第百四十七話 キュウクツ。
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週は、『窮屈』について話をしてみよう。
それではどうぞ。
「おしゃれアピール。」
昨日、テレビをつけっぱなしにラジオ感覚で聴いていた時のこと。
インスタなどでおしゃれな生活っぷり満載の女優のHさん。そこに芸人さんたちが絡むよくあるトーク番組のヒトコマ。「いつもスムージーを飲んでそうなHさんは、伝説のスタミナ丼とか食べるんですか?」という質問に、ちょっと間を置き「子どもがいるので、牛丼は自分で作ります」とやや迂曲した回答。ここで芸人さんたちに火がついたのか質問攻撃が始まる。
Q.「ジャンクフードとかは食べないですよね?」
A.「ポテトだけを買いにマクドナルドには行きます」
Q.「ポテト食べたときは、ジムでいつもより多く運動するんすか?」
A.「4日ぐらいは食事調整します」
Q.「インテリアもやっぱりおしゃれなんでしょうね~?」
A.「部屋ごとに壁紙が全部違います トイレもギラギラしてたり!」
Q.「で、結局のところ伝説のスタミナ丼は食べるんすか?」
A.「・・・(苦笑い)」
普段のおしゃれアピールがすごいから、そこに芸人さんたちが喰いついて、ちょっと小バカにしたトークが繰り広げられたのだろう。たださすがはベテラン女優さん、こんな質問攻めにもさらっと笑顔でかわしていく。
<芸人 vs オシャレ女優>というこの構図。
表舞台に立つヒトは職柄セルフプロデュースは必要不可欠。おしゃれアピールできるのは、普段の生活から常におしゃれを意識しているからこそのこそ。それなのに、スタミナ丼を食べるか食べないかでここまでイジられる二次災害まで発生するのだから、おしゃれを維持するのもなかなか大変。そのかわりファンからは憧れられたり共感を得たり、羨望の眼差しで見られる存在にもなれてしまう。なんという表裏一体、諸刃の剣。誰にでもできるもんじゃない。
おしゃれアピールできるのは、才能!
以上です
「まとめ。」
おしゃれアピールには、本当に好きでやってたり、ビジネス的だったり、まわりがやってるからなんとなくの人もいれば、承認欲求を満たすためにしている人まで存在する。自分の存在価値はフォロワーの数で決まるなんて話を聞くと、とても”窮屈”に思えてしまう。
よく知らない不特定多数の1万人より、自分のことをよく知り思いやってくれる1人のほうがどれだけ大事か
みんな、本当はわかってるんでしょ〜
それではまた来週!