第百四十二話 わかりやすさ。
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週は、自らに言い聞かせるためでもある『わかりやすさ』がテーマ。
それではどうぞ。
「なにが本物。」
いまの時代、”インスタ映え”たる言葉に翻弄されている世の中。実際のところ、多大な影響力を持ち合わせているがゆえに、企業も無視できず最優先事項とまでされている。加工アプリやカメラ性能の向上により、誰でも簡単にインパクトのある写真や動画が作れるようになった。これらはエンタメでありプロモーションでもあり、かつてTVやラジオがやってきた延長。新たなカタチとして個人単位で細分化されたもの。
決して疲弊しているわけではない。正直、本物と偽物の区別ができなくなる錯覚に陥ることはある。逆を返せば”インスタ映え”を意識してくれればくれるほど、新しい発見の機会も増えるというもの。もっともっと驚かせていただきたいとせつに願うばかり。
ここで大事なのが『わかりやすさ』ではないだろうか。ネタ元はわかりやすいほど目につきやすい。例えば、ものすごいキレイなものや、見たことない食べ物など、とにかくカワイイや派手などは視覚にインパクトが残る。もう少し掘り下げると、創業300年の老舗〇〇とか、1000年前の建物とか、キャッチーな言葉でくくれるものも印象的。レトロ喫茶や町中華など、コレクション心をくすぐるものもあるし、カレーやラーメンなどみんな大好きなものを題材にするのも『わかりやすさ』のひとつ。
これらの情報が携帯ひとつで誰でも手に入れることができるのだから、こんな便利なことはない。タレントさんの個人SNSで配信というのも、われわれ一般の人たちからしたら距離が近くなったような気にさせてくれる。テレビや雑誌、ラジオなどのメディア側からしたら、自分達しかできないことを模索し、企画し、共存していくことが試されているのだろう。こわいこわい。
”フカい” ”ニクい” ”いぶし銀”
個人的に大好きなゾーンではあるけれど、『わかりやすさ』とは対極にあるのもまた然り。
悲し過ぎる現実に、どう向き合っていくかを問われているようだ
「まとめ。」
今回のテーマは、あるニュースがきっかけ。
~頭にターバンを巻いているインド人 2%~
そりゃそうでしょーと思いつつ、「インド人と言ったらターバン!」とも思ってしまう。日本人と言ったらちょんまげをしたサムライの格好が出てくるだろうし、『わかりやすさ』ってやっぱり大事ではないかと振り返ったところ、いまの時代がそうだったという話。
『わかりやすさ』を意識しないとどんどん変な方向に進んでしまうような気がしたから、コラムに書き留めておいた今週の『じろうの道草』。メモがわりにしてしまった。
家族や友人など、対人にとっては『わかりやすさ』が大事らしいっすよ、先輩!
それではまた来週!