第九十七話 声マジック
暑かったり雨降ったり。
これぞ梅雨らしい梅雨、真っ只中。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さてさて今回のお題は、ずばり『声』。
それではどうぞ。
「ラジオ。」
若かりし頃、ラジオパーソナリティーになりたかった。
ある日、東京FMを聞いていたらパーソナリティーを募集していることを知り、カセットテープに1分間の自己紹介を録音したものを送ったぐらい。ラジオは仕事中でも邪魔にならないし、知らない情報をたくさん教えてくれる。ワンテーマであれば、専門家の知識や視聴者の意見まであらゆる角度から深掘りしてくれるところもまたイイ。しかも、ほとんどがひとり(+アシスタント)のパーソナリティーから成り立っているというのも、裏方向きのボクとしては惹かれるポイント。いまでもなりたい夢だ。
テレビと違って顔が出ないということは、しゃべりはもちろん声の質というのも重要になってくる。
クリス・ペプラー、ジョン・カビラ、マンボウやしろに、秀島史香、浜崎美保、住吉美紀などの女性陣。美声、テンポがいい、癒されるなどなど、声だけで特徴を出せるのもまたすごい。視覚にはない耳だけの世界には、感情移入しやすい要素が満載。毎日知り合いと喋っているようで親しみがあり、ライブという臨場感も同じ時間を過ごしているように思えてくるから不思議。
「超音波。」
国の健康診断に、年イチ恒例の健診。
週に2回も超音波検査を受け、ここでもまた『声』の存在に気づく。
健康ランドのような患者衣に着替え、流れ作業のようにスムーズに健診はすすむ。先生もスタッフも無駄のない喋りと動きの中、”超音波”の検査だけはなにかが違う。お腹にジェルを塗り機械を当てて「息を吸って~、止めて~、ゆっくりしてください~」の繰り返し。どちらの健診にも共通していたのだが、なんとも癒される優しい”声”。ボクの睡眠障害もどこ吹く風、どんどん睡魔が襲ってくる。そう簡単に眠れるはずはないのに一瞬で落ちそうになる。
これぞ”声マジック”。
「聴覚。」
容姿に好みがあるように、声の好みもあるはず。
人によってそれぞれあるだろうが、どうしても耳障りになる声や喋りってないだろうか。テレビを観ていても飲み屋にいても、苦手を通り越して不快にまでなることも。もちろん逆も然りで、上記の”超音波”のように声だけで癒されることもあるだろう。
<イケボ>なんて言葉もあるように、”声”が主役なのだからそれはそれはずっと聞いていたくなるのも頷ける。最近絶大なる人気を誇る声優も、”声”を仕事ととする職業のひとつ。絶対音感、聴覚記憶など、耳に関する人への影響は計り知れない。
街を歩いていてふとした瞬間、耳から入ってきたものから忘れていた記憶が蘇ることってないですか?
匂いにも似たようなことあるけど、あの瞬間がたまらない!
「まとめ。」
聴覚と脳についてもっと知りたいと、こんな大人になってから思ったという話。
きっと頭の良い人たちは、こういうのは学生時代に興味を持ち、志を持って勉強や研究に取り組むのでしょう。そういうことができる人、本当に羨ましいと心より尊敬します。
いやいや、これも道草のひとつ。
とにかく、最近”声”に敏感だということなのです。
東京FM『Skyrocket Company/スカイロケット カンパニー』が大好きな道草次郎でした。
それではまた来週。