第八十話 特P

第八十話 特P


三月になり、三寒四温のこの季節。
花粉で目がやられている筆者ですが、皆さまいかがお過ごしですか?

今回は最近の駐車場事情の話。

それではどうぞ。



「駐車場。」

ここ数年、駐車場で悩まされることが多かった。
ちょっと停めれば何千円も取られるし、事務所に荷物を運んでいる間に駐禁を取られたり。重い腰を上げて探してもなかなか見つからず、あったとしても車が住み始めるんじゃないかぐらい高くついてしまう。この度引っ越しをして、再度駐車場を探さなければならなくなった。

建物に併設されているので安心していたが、空きがない。一年ぐらいで空く予定とのことだがそれまでどうしたものか。不動産屋に頼んだりサイトで探して問い合わせてみたりあたった数は数十件、すべて現在空きがありませんとの返答。

これは困った。



「特P。」

ここで現れた救世主が、タイトルにもある<特P>だ。
カーシェアリングなども手掛ける株式会社アースカーが運営しているサービスのひとつがこの<特P>。ここがすごいのは、ずばり駐車場スペース自体そのものにあった。

月極の駐車場といったら、なにもない敷地に何台か停められるあの感じか、立体駐車場みたいなものかのいずれかが一般的。それが<特P>で見つけた駐車物件は、なんと一軒家の人ん家の駐車場。つまりは、空いている一般住居の駐車場を貸したい人と借りたい人を繋ぐマッチングサービス。貸主も借主もネットで登録するだけで、お互いの需要と供給を繋げてくれる。しかも月極だけでなく、時間貸しもオッケーというのだからこれはもう驚きだ。

このマッチングシステムの新たな発展に恩恵を受けることとなった。日本全国で展開されているようで、その数10万件以上の駐車場データから検索できるみたいだ。カーシェアリングは身近にあったものの、駐車場に向けた目の付けどころに、このシステムの便利さに、感心を超えてもう脱帽しかない。

すごい!(拍手)



「あ〜心配。」

駐車場の概念を完全に吹っ飛ばした<特P>。
かつての駐車場としての限られたスペースから目線を逸らし、一般の人の敷地を活用して展開しようとしてる時点で発想が壮大。しかも貸す人借りる人、みんなにとって喜ばれることでビジネスができるなんて本当に革新的なことのように思える。<メルカリ>なんかも売りたい人がいて買いたい人がいて、成立したら共に満足。このプラットフォームを使って今後もいろんなサービスが提供されていくのだろうと思いつつ、ついていけるかどうかちょっと不安もつきまとう。

あ~、自分が心配でしかたがない



「まとめ。」

どこまで便利になるのだろう。
Amazonや楽天のようなネットショッピングが、知らない間に今の生活に欠かせないものになっているのも事実だし、これからもっとこういうことが増えてくることも予想できる。

飛躍するが、それこそ幕末の開国、明治時代の文明開化、戦後の高度経済成長期など、時代のスピードについていけず取り残される人たちも多くいたことだろう。カタチは違えど、いつの時代も同じことの繰り返しなのだなと実感してしまう。ということは、諦めてはいけないということか。

よっしゃよっしゃ
まぁできるだけ、一緒にがんばっていきましょーや


ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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