第七十話 ファンシーショップ
メリークリスマス!
早いもので、今年これが最後のコラム。
クリスマスということもあり、いきなり思い浮かんだ今回のお題。そう、それが「ファンシーショップ」。
知っている方も知らない方も、ちょっとお付き合いくださいませ。
それではどうぞ。
「ファンシーショップ。」
「ファンシーショップ」と聞いて、ピンとくる方いらっしゃるでしょうか。
かれこれ40年以上前、「ファンシーショップ」という名の店があちこちにあったと記憶している。
小学生のころ、誕生日会やクリスマスパーティーのプレゼント探しには、必ずと言っていいほどお世話になった。ペンやノート、缶ペンなどの文具を中心に、貯金箱、目覚まし時計、ランプ、財布、ポーチなど、あらゆるものが置いてあるお店。当時の小学生にとってはまさに”ファンシー”な場所であり、ブームはここから始まるといっても過言ではない特別な存在だった。
昭和生まれの方々には懐かしい響きではなかろうか。
「キャラクター。」
なぜここまで人気があったか、それには理由がある。
それは「ファンシーショップ」に売られている商品から生まれたキャラクターが大きく影響していたこと。その筆頭が<ハローキティ>であり<マイメロディ>といったらわかりやすいのではなかろうか。
では、昭和カルチャーには欠かせない懐かしすぎるキャラクターを一部紹介してみよう。
※メジャーすぎるキャラは省き気味で。。。あしからず
・ パティ&ジミー →(PUSH)
・ さてんのに~ちゃん →(PUSH)
・ ザ ボードビル デュオ →(PUSH)
・ ペペンペンペン →(PUSH)
・ バイキンクン →(PUSH)
・ イージーボーイズ →(PUSH)
・ セイラーズ →(PUSH)
・ マリンフラッパー →(PUSH)
・ レモンビレッジ →(PUSH)
そのほかにも、イラストレーターの田村セツコや水森亜土、原田治なども、昭和を語る上で欠かすことができない方々。
田村セツコ →(PUSH)
水森亜土 →(PUSH)
原田治 →(PUSH)
これらのキャラクターたちは日本中の小中学生の心をワシ掴み、一大ブームを巻き起こすこととなった。
「残存者利益。」
ここで終わっては、懐かしんでいるだけになってしまう。
ここでいつもの妄想癖発生。
唐突だが、『残存者利益』という言葉をご存知だろうか。
同じ業種の競争他社が撤退し、生き残った企業が市場を独占することで得られる利益のこと。
代表的なのが、<富士フィルム>のインスタントカメラ市場、<カシオ>の電卓市場、<ナガオカ>のレコード針市場。ビデオレンタルの<GEO/ゲオ>なども、オンデマンドの普及によりビデオレンタルは崩壊し閉店するお店が続出した中、市場は落ち込んだものの売り上げを伸ばしている。
今日はクリスマスということで、『残存者利益』を目指して「ファンシーショップ」復活っていうのはいかがかしら、サンタさん!?
あらぬ方向に話を進めているが、かつてあれだけ日本中を席巻した「ファンシーショップ」。いまの子どもたちにもあの”ファンシー”な世界を味わってもらいたい!
地域にひとつぐらいあっても良さそうだけど。。。やっぱダメか。
「まとめ。」
なんとも締まりのない終わりかた。
ただ、願っているというのも嘘ではない。
団塊ジュニア世代と今とでは圧倒的に子どもの数が違う。
そういった状況からどんどんお店が減ってきた結果がいまなのだろう。なんでもネットで買えてしまう時代に、お店を構えて在庫を抱え経営することがどれだけ困難なことか容易く想像ができる。とはいえ、あの時のあの店での記憶は、いまだどこか自分の中で活かされているような気がする。
『体験に勝る経験はなし』という言葉もあるように、いろんなものを見て感じることって自己形成する上でとても大切な養分。どんなに時代が変われど、どれだけ歳を重ねようと、そうでありたいと心より思う。
それでは、良い年をお迎えください。
メリークリスマス&ハッピーニューイヤー