
第百九十話 トラベラー
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週は、ちょっとまじめに海外からの旅行者について話してみたい。
それではどうぞ。
「旅行者。」
日本もついに観光大国。
年間3,700万人の旅行者が日本に訪れる。それでも世界第10位。堂々1位は花の都パリ、フランスの1億人。こんなに旅行者が街にいるのに、この3倍だなんてまったくもって信じられない。
不思議なことがある。
もし日本人が外国に行ったら、買い物でもレストランでもなんとかがんばってその国の言葉で伝えようとするか、せめて標準語である英語を使おうとしないだろうか。日本語が難しいというのもあるだろうが、母国語で喋り散らかしている日本人をあまりみたことがない。(たまに、そんなおばさまおじさまをみたことはある)翻訳アプリのおかげでずいぶんラクにはなったものの、いまだにその傾向は変わらないような気がする。
こういうところからもお国柄が出てしまう。やはり日本人には”傲慢さ”は似合わない。思いやり、気遣い、奥ゆかしさ、謙虚さ、まさに日本人の特徴。陽気で情熱的、オーバーアクションや過多な自己主張など、いまさら海外をマネしてもちょっと恥ずかしいことになってしまう。
昔から受け継がれてきた由々しきことを正すことは素晴らしいこと。ただ本質を見ずに嫌だからなくすのとは大きな違いがあるようにも思える。十人十色、三者三様、多種多様、どれが正しくてどれが間違ってるかって決めることは難しい。こんな時代だからこそ、日本人に染み込んでいる性分を、チカラにしていったらどうだろう。
優しさは、強さですぜ!
「まとめ。」
それぞれの国の習慣の違いから、階段の上り下りで歩きづらくなったというたわいもない会話。
観光が盛んになると、いろんな変化が現れてくるんだなと実感する。
天皇のいる君主制国家だし、宗教も曖昧だし、愛国心もあんまりなさそうな世界的でもマイノリティーな日本人だけど、逆にそこが良いところじゃないでしょうか。
どんなことにも、良いところもあれば悪いところもあることに、ついつい惑わされてしまう
それではまた来週!
