フィル・スクラグ
ボクのヒト
#009
『人の心とモノの価値を読むこと!』

フィル・スクラグ

Q. 年齢
62歳
Q. 職業
ミュージシャン/ベーシスト
Q. 必需品
1963年製Fenderのジャズベース
ずっと愛用しているこのベース、宝物なんだ。
base

どんな大人になりたい?

今まで通り生きていられれば、それでいいかな。

もし魔法が使えたらどうする?

「バスや電車の乗り換えが必ずスムーズに行く」という魔法が欲しい!(笑)

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

どの時代というほど昔ではないけれど、もしタイムスリップができたら2019年の7月、あの日の午後に戻って妻が道を渡るのを止めたい。

あなたにとって女性ってどんな存在?

男が女性ほど勇敢でいられたら、と思う。
特に母親、事故で亡くなった妻、それから妻の死後息子と僕を支えてくれた女性たちのようにね。

bassist

drummer

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musician

最近、感動した出来事は?

18ヶ月ぶりに、コロナ後初のライブパフォーマンスをした時のオーディエンスの反応には感動したなぁ!

休日の過ごし方?

もちろん、ベースを弾いているよ。

いまの悩みは?

とにかく息子のことが心配だね。彼が幸せになってくれるかどうか。

自分の中の強みって何?

めちゃくちゃフレンドリーなこと。

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好きな言葉は?

「正直者は馬鹿をみる」

好きな映画は?

1955年Charles Laughton監督の『狩人の夜』。
一風変わった夢の中みたいなスリラーで、子供目線で描かれているんだ。

あなたの一曲は?

Joni Mitchellの『Refuge of The Road

100万円もらえたら何に使う?

全部誰かにあげちゃうか全部パーティーに使っちゃう、とか言いたいところだけど、最近の僕の感じだと貯金しちゃうかもなぁ。ほら、念のため。

最後の晩餐に何食べる?

鶏肉料理ならなんでも良し。

あなたの誇れることはなに?

息子。

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

他の人に価値を見出せる人、また逆に人から価値を見出される人。

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編集後記

長髪に全身ブラックを着用した、一目でミュージシャンとわかる風貌のフィルさんは、ジャズベーシストとして活動中。自らが語る通り「めちゃくちゃフレンドリー」な彼は、編集が所属するジャズバンドのレコーディングにお邪魔した時も、全く惜しまぬ笑顔で出迎えてくれる。2年前に悲しい出来事があったとは思わせない明るさで、スタジオの雰囲気を和ませるフィルさんだが、演奏が始まった途端にその表情がガラリと一変。観客のいないレコーディングにも関わらず、何かが宿ったようにそのムーディーで熱のある演奏スタイルから目が離せなくなる。フィルさんにとっては音楽と家族が全て。「息子と音楽を通して繋がれる時間が一番の幸せ」なんだとか。編集にはフィルさんが悲しみを超えて奏でる音が、一際美しく感じられるのだった。
ミスター・アウル

ロンドンのヒト


撮影・編集:柳田愛子
ロンドン在住フォトグラファー&ジャーナリスト
オンラインのコーヒービジネスを経営する傍ら、ファッション&カルチャー誌向けに写真撮影&執筆活動を行っている。

Instagram
@aikoyanagida
@therightroast
ミスター・アウル

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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!