グレゴリー・チャップマン / Gregory Chapman
ボクのヒト
#016
『親切で配慮深い人...オトナにとって重要なのはこの二点だけだと思うよ。』

グレゴリー・チャップマン
/ Gregory Chapman

Q. 年齢
54歳
Q. 職業
『Timothy Everest』
クリエイティブディレクター
Q. 必需品
スーツ
スーツを着ている時が一番自分らしくいられるんだ。

どんな大人になりたい?

引退したらプライベート・アイランドで暮らしたいなぁ。

もし魔法が使えたらどうする?

空を飛ぶ!本当に公共の交通機関での移動が嫌いなんだ。笑

タイムスリップできるなら、どの時代へ、何をする?

1920年代のパリ。当時のアートシーン、アール・デコのデザインに興味があるんだ。もしくは1950年代のニューヨークで抽象表現主義を目の当たりにするのもいいね。

あなたにとって女性ってどんな存在?

...好きだよ!そういうことではなくて?(笑)
自分は割とフェミニズム寄りの考え方を持っていると思うよ。

最近、感動した出来事は?

パンデミックと人々の対処の仕方。

休日の過ごし方?

街歩き、ギャラリー通い、アンティークショッピングと料理!

いまの悩みは?

世界経済とウクライナで起きている戦争は悩ましい。

自分の中の強みって何?

旅と読書が得意で勤勉なこと。

好きな言葉は?

「Fuck you, pay me!」…映画『グッドフェローズ』の台詞。

好きな映画は?

オーソン・ウェルズの監督の『市民ケーン』(1941年)。
みんな難しい映画だって言うけれど、若い頃に母親に見せられてすぐに気に入ったよ。

あなたの一曲は?

ジョイ・デヴィジョンの『アトモスフィア』
マンチェスター出身らしく、この曲を自分の葬式で流したいね。

100万円もらえたら何に使う?

新しい腕時計を買うかホームレスを助けるチャリティーに寄付をするね。

最後の晩餐に何食べる?

母親のミート&ポテトパイ。もう肉は食べないんだけどね!

あなたの誇れることはなに?

息子。

あなたが思う、GOB(Good Old Boy)とは?

親切で配慮深い人…
オトナにとって重要なのはこの二点だけだと思うよ。

編集後記

ロンドンのイースト地区の中でも、若者ファッションとカルチャーの中心地となるショーディッチの中心にあるテイラーショップ『Timothy Everest』でクリエイティブディレクターを務めるグレッグさん。レディメードだけではなくビスポーク(*話し合いながら、お客様にとってベストのモノをつくり上げること)でスーツを発注できるこのお店は、創業の1989年以来目覚ましい移り変わりを見せたイースト・ロンドンに位置してきただけあって、お堅い仕立て屋のイメージとはひと味違う

仕立て屋が集まることで世界的に有名な中心街(サヴィル・ロウ)にある敷居の高いお店とは異なり、モダンでウェルカムな店の佇まいと肩肘を張らないグレッグさんの接客スタイルが、緊張しがちなビスポークでのスーツの仕立てを、リラックス感のあるプロセスにしてくれる。

イギリスの紳士らしく、仕立ての良いスーツ・上質な腕時計やシューズに身を包んでいる反面...鮮やかなタトゥーをスーツの袖からのぞかせながら 『ジェントルマンに必要なものは親切心のみ!"』と直球の返答をしてくれたグレッグさん。

見た目やスタイルを越えて、本質に迫るその "ポジティブな姿勢" がとても印象的だった。
ミスター・アウル イメージ

ロンドンのヒト

撮影・編集:柳田愛子
ロンドン在住フォトグラファー&ジャーナリスト
オンラインのコーヒービジネスを経営する傍ら、ファッション&カルチャー誌向けに写真撮影&執筆活動を行っている。

Instagram
@aikoyanagida
@therightroast
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ボクのヒト

																		  歳を重ねないと、出せない格好良さがある。
																		  シブさ、洒落っけ、奥深さ。
																		  まるで珈琲のようだけど、どう生きてきたかをあらわす無二の表情。
																		 『ボクのヒト』は、人生の物語りなのである!