第三十七話 わからないID
今日でゴールデンウィークも最終日。
新社会人の人たちも、5月病にかからないようがんばってね。
さてさて今週の「じろうの道草」は、ボクのだらしなさが巻き起こした感動の再会のお話。あくまでも個人的すぎて誰も喜ばない話なので、いつもどおり流し読みがよろしいかと。
それではどうぞ。
「気になっていた。」
遡ること20数年前。
やっと一般社会にPCというものが普及してきたこの時代、ボクにも一台支給された。まだまだPCも高級品で、プライベートのことも会社のPCですべて賄っていた。その頃フリーアドレスといったら<Yahoo>一択、メールアドレスとIDを登録した。とはいえ、ガラケーのメールで事足りてはいたこともあり、あまり使うことはなかった。
会社を辞め、引っ越しをし、およそ10年後のある日。クレジットカードの明細を見たら、毎月315円落とされていることに気がついた。登録しているだけで何も使っていない<Yahoo>の登録を解約しようと思い立ち、思い立ち、あれれ。。。アドレスもIDもわからない。登録していたアドレスは、当時の会社アドレス。PC含め、手掛かりがない八方塞がり。だったら<Yahoo>に連絡すればいい。やっと見つけたお客さま用電話番号に電話して、あちらこちら回されること4時間以上。IDもアドレスも無いと本人確認もできないし、どうしようもないという回答に、腹立たしくも自業自得という意識も芽生え、この日はグッタリ身を引くことにした。
数年おきに同じことを二度繰り返し、三度目の正直にもならず完全敗北。ビデオ屋さんの延滞料金状態がまだまだ続くことになる。
「ワイモバ。」
こちらは先日の話。
携帯、プロバイダー、通話料からパケット代。日本の人口のほとんどが、これほどまでに通信にお金を費やしているなんて信じがたい現状。息子の機種変のタイミングで、思い切って<au>から<Yモバイル>への移行を決断。ソフトバンクは、繋がらないだの不都合が多いだの耳にはするものの、いまの料金の3分の1になるっていうのなら背に腹はかえられない。
契約から手続き、工事までとなると多少時間はかかるけど、乗り切ってしまえば3分の1のご褒美がついてくる。これも通信会社の契約/解約システムなどの撤廃を押し通してくれた菅元総理に感謝申し上げたい。
と思っている人も少なくはないはずだ。
「棚ぼた。」
<Yahoo>に<Yモバイル>。勘のいい人はお気づきだろう。
そこは秋葉原にあるヨドバシカメラマルチメディア館。どこか講談師の神田伯山に似た<Yモバイル>担当者が、20年以上失われていた<Yahoo>IDとアドレスを見つけてくれたのだ。店員さんと距離が縮まる手続きのタイミングで、上記に記載したことをダメもとで相談。コールセンターではどうにもならなかったことを、ほんの5分程度ですんなり解決してくれた。
まさに棚からぼたもち、勝手になくして偶然見つかる誰とも共感できない自作自演的な喜び。見つかったメールアドレスは、余計な文字がない自分の名前そのものだったことにも驚いた。レアものだ!
「まとめ。」
便利になればなるほど、こんなことにうっすら悩まされる。
いまコールセンターの電話番号なんて、探そうと思ったってないところが多い。メールにてお問合せ、後日返答というところばかり。オペレーター用意して、電話での相談やクレーム専用なんて時代じゃないのかもしれない。
何十年も数百円ずつ払い続ける。昔、ジムに一度だけいって2年間払い続けた過去もある。まったくダメな大人である。
心当たりのある人、いないんすか~!?