【独り言】僕の48年のあらすじvol.8
えー
わたくしハバネロマン、齢四十八になりまして候。 「僕の47年のあらすじ」は「僕の48年のあらすじ」になりました。
時は石垣島生活満喫中の2002年、30歳頃。 自由ですよ自由。 制限無く、南の島でございます。
友達がどんどん増える。 都会からやって来て、小さな子供がいる同じ境遇の移住仲間。皆、自然派。食べ物も服も手作り。自然と共にヨガにマクロビ。奥様方の愛読書は「地球の上に生きる」。旦那の肩にはジャンベorディジュリドゥ。きゃ〜恥ぃ〜。僕も当時はすっかり自然派。次男を夫婦ふたりでお産し、生活全部DIY。毎日気ままに海に浮かび、潜り、焚き火。貝を焼いてはオリオンビール。泡盛酒盛り夜な夜な宴。
そんなある日。
その後の僕の人生へ重大なインパクトを与えた、とてもとても大事な出逢いをしました。 移住仲間のK君は自然栽培の達人。世界中の唐辛子を育てていました。その中で随 一輝き、一目惚れをしたのが、そうです、ハバネロです。
僕の人生にハバネロ初登場でございます。 カッコ可愛いシェイプ、艶やかなゴールドカラー、フルーティーで華やかな香り、甘味。そして頭が浮かび上がる程の辛さ。一発で虜になりました。 僕は無意識に、(その後それが僕の人生を大きく変えるとは思いもせずに)種を取り出し保存したのでした。
終わらない夏休み in 南の島2年目のこと。ある時ですね、考え事をしようとしても深い思考モードに入れない事に気付き、おののいたのでございます。ゆるみすぎ、頭の歯車が回転しないのでございます。これはまずい。
何か、脳に刺激大電流的な事象をしでかさなければ。そうだ!原始人になるのだ!幼き頃より漠然と憧れていた原始人。これはやらなくては死ぬ時に後悔(vol.1参照)するでしょう。
自然派趣味がエスカレート、電気ガス水道を廃し生活するのです。今思えばやりすぎです。
やりすぎ君(vol.3参照)の名に恥じません。
まずは地方裁判所に行き競売物件を閲覧。早々にございました、最適物件。島北部のジャングル、小川流れる1500坪、71万円!! 欲しい。絶対に欲しい〜!台車屋を2代目に譲渡し現金化、ジャングルを即決したのでございます...
つづく。
えーさて。
今季のハバネロ総収量は850kg。目標の1トンには及ばずでしたがこれだけあれば来年の収穫期まで足りるはずです。 とにかく忙しい季節が終わりほっとしております。僕は麺を打ったりクッキーを焼いたりしていたいのです。 そして僕の夢を申し上げますと。椅子と本それにそよ風があれば幸せ、と思えるようになる事です。 優しい安定的な小さな幸せをじっくり味わえるような人間になりたいのでございます。
はい、遠回りしている気がいたします...