【独り言】僕の48年のあらすじvol.18

【独り言】僕の48年のあらすじvol.18

僕は当初、ハバネロを仕事にしようとは思っておらず、とにかく、畑一面に輝く黄金色のハバネロが見たかったのです。ただただプラトニックに愛してしまいましたので、種ひとつさえ愛おしく、捨てることができませんでした。

その結果、2002年に1つもらったハバネロから自家採種を繰り返し、作付け面積を広げ、2008年以降は毎年1800株を栽培することで落ち着きました。
今回はその間のお話でございます。

まずですね、種を蒔く時期はとても大切でして、早すぎても気温不足でその後の生育が遅くなる。じゃあ、川沿いの桜が満開になったら種まきだな、など文字通り試行錯誤の繰り返し。発芽までは25℃をキープして2週間もかかります。失敗したかなと不安になり、蒔き直そうと思う頃に可愛い赤ちゃんが顔を出すのです。

4~6月上旬はビニールハウス内で育苗し、畑に植え替え、9月~11月が収穫期。肥料の量、畝の高さ、株間、効率的な草取りの仕方などハバネロ栽培に関する詳細な、「僕の、僕による、僕のための、ハバネロ栽培本」を作り、毎年改訂し続けました。

採れたハバネロで初めてホットソースを作ったのは、350株植えた2005年。こんなに採れちゃってどうしよ~となったのでございます。

まあ、ソース作りは栽培以上に試行錯誤でしたが、僕は飄々と生きるがモットーでございまして、周りからもそのように見られたいと思っていますので、さらっといきましょう。

はい、美味しいのできました。

ソースができたので瓶に入れよう。瓶に入れたらラベルが欲しい。
そこで、名前です。名前を考えなければ。何かこう、美味しそうで手作りの優しさも感じる愛されるネーミング。

辛いだけじゃなくて、芳醇。それらを一言で表す最高の形容詞、見つけ~。メロウ。

Mellow Habaneroだ~~~!

ここにMellow Habanero誕生です。
2005年秋でございました。

ラベルを作ったんだけど、アレがなければ所詮遊び、商品ごっこです。バーコード。即取得。そうして出来上がったソースを友人たちに配り、ありがちな成り行きでございますが、皆に好評。

手応えというよりは、何かが始まるワクワク感でございました。
よし、ちゃんと売ってみよう、宝くじもハズレましたし(vol.17参照)

僕は家の「離れ」に加工室をDIYし、ソース類製造業の営業許可を取得しましたのでございます。
さあ、準備は整いました!

つづく。

えーさて。
身体がなまっておりますよぉ~
トレーニングではなく、必然的な筋肉痛を授かりたいのですが、いかがしましょう。

かつては農作業、薪割りをライフワークとしておりましたが、大阪の街に暮らし始めてからは朝夕の犬の散歩のみでございます。

しかし肥えてきているわけではなく、空腹に強いので、しっかりお腹がグウと鳴るまでは何も食べませんし、意識しないと何も食べていないことも多いです。

しかし筋肉。
さあ、いかがしましょう。

良きアイデアをお持ちの方はハバネロマンまで。

近藤 "ハバネロマン" 卓

1973年東京生まれ。 ターンムファーム合同会社代表。
『ハバネロ』を溺愛し、2005年より『Mellow Habanero』を製造販売。

Instagram @mellowhabanero
web site https://mellowhabanero.shop/
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