【サンシャケ#14】 専門用語の話
職業はもちろん、スポーツやアクティビティの世界にそれぞれ存在する『専門用語』その世界の人同士のコミュニケーションがよりスムーズになります。
一方、知らない人からしたら結構やっかいな存在。『ネムイ印象』とか『シズル感たっぷり』とかデザイン業界なんか専門用語だらけ。エスカレートしすぎて新しい言語も生まれます。『インナービューティー感アップできますか?』
これは広告つくっていた時に実際いわれた言葉。なんそれ。
ニュアンスが大事な世界なので仕方ないけれど。仕事はまぁ別として当たり前のように話されると、しらけたりもします。
結局コミュニケーション力の問題。
かくゆう釣りの世界も専門用語ばかり。ビギナーの人にはつらいなーなんて思っていて伝わりやすさを日々工夫しています。
あったら便利なんだけど、覚えてもらうにはエネルギーいるし、そもそも興味がないとその気にすらならない。そんなことを考えているとちょっとしたアイデアが思い浮かびます。
釣り用語を日常用語化して世の中に普及するのはどうか。これぞ逆転の発想。どうやって普及するかは置いといて用例とともにいくつかピックアップしてみる。
①バイト
…魚が餌や擬似餌に「食いつく」こと。英語の[BITE]、噛むという意味。
【用例】
せっかくだけど、ダイエット中だから今日はノーバイトで。
②オマツリ
…誰かの糸と誰かの糸が絡んでしまう事。
【用例】
君のイヤホン、オマツリしてるよ!
③ランカー
…サイズの大きい魚のこと。ランカークラス。
【用例】
あの店のラーメン、ランカーすぎ!
残しちゃった。
④ランガン
…移動を繰り返して釣り歩くこと。
【用例】
新橋をランガンしすぎて二日酔いになりました。
⑤尋(ヒロ)
…両手を広げたときの端から端の長さ。ひとヒロだいたい1.5m。
【用例】
5ヒロ先の角を右折!
うーんこれはむずい。
釣り人である僕ですらしっくりこない。
やっぱり専門用語を覚えてもらうのに近道はないのか。専門家のみなさん。フリークの方々。けして専門用語がかっこいいと思ってはいけない。
つまるとこ、コミュニケーション力。
知識が豊富だからこそわかりやすく言い換えることが重要ですね。これを読んでくれたどなたかが面白がって釣り用語にバイトしてくれたら嬉しいかぎりです。