第二百三十一話 こわい
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
さて今週は、どうしても言っておきたいシリーズ。
それではどうぞ。
「タイパ。」
タイムパフォーマンス、略してタイパ。
時間は有限、可能な限りやれることはやっておきたいという前向きな想い。いかに効率的にモノゴトを済ませるか意識することは良いことでしかない。ただ~、タイパばかり重視して結局なにも身についていないという疑問は拭いきれないのも確か。
携帯を見ながら食事をするとびっくりするほど味がしない。ただの腹ごしらえにしかならず、知らぬ間に皿から料理が消えていることがある。本気”ながらメシ”をあえて試していただきたい。
なんでも”要約”がイイみたいな傾向も窺える。文章が長いと読む気をなくすし、楽しむための映画ですら評価や感想を確認してから決める。リール動画は無限にスワイプでほとんど覚えていないのに止めるタイミングがわからない。過程より結果がすべてとか言ってるし、迷ったり失敗することは好ましくないという思考。考えることも答えもほとんどA.I.が教えてくれるのだから、仕方ないのかもしれない。
タイパって、なんか焦らされているようでツラくならないのだろうか。せっかちな人も増えそうだし、もっとゆっくりしてもいいんすよ。
このままじゃ、みんなロボットみたいになっちゃうよー
あ~こわい
「まとめ。」
タイパを気にしていたら職人なんて生まれない。
モノゴトを突き詰めることができなくってしまう。
上っ面ばかりで本質がどんどん遠くなっていく。
英国の物理学者スティーブン・ホーキング氏は「完全なAIは人類の終焉を意味するかもしれない」と語っている。このタイパという意識は、もしかしたら始まりを告げているのかもしれない。
無駄にはムダの良さがありまっせ!
それではまた来週!
