第二百二十七話 メルカリ
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
今年最後となってしまいました。
今日のお題は僕にとって初めてのこと。
それではどうぞ。
「メルカリ。」
友人から、ゴルフクラブを売ってきてほしいという相談を受けた。
アイアンセット(6本)に、ドライバー、パター3本の計5種類、売れた額の3割をくれるという。こういうゲームは楽しくてしょうがない。まずは相場を知るため中古買取のお店に持っていくと、提示された合計金額は¥45,000 ん~、なんとも微妙。そうであればメルカリで売るしかないが、買ったことはあれど売ったことはない。
メルカリに詳しい知人に聞くと、まず必要なのは写真とのこと。細かなディテールがわかることが必須ということで、日曜の昼からおもむろに撮影会が始まった。どうせなら良い写真を掲載したい欲求を抑えられず、ライトなんかも当てたりレイアウトにもこだわりを見せ、最終レタッチまでして結局10時間以上も掛かってしまった。時間掛けすぎ問題で仕事だったら完全アウト。まあたまにはこんなのもいいでしょう。
テキストも整え、いざ出品へ。相場よりちょっとお安い値段設定に、すぐにお気に入りの数が増えていく。そうこうしていると早速ドライバーが売れてしまった。送るためのダンボールにプチプチパッキンで梱包作業、配送はどうしたらいいのかわからないことだらけ。メルカリ便たるものがあり、コンビニでバーコードを見せるだけ。名前や住所記載など一切不要、世の中こんな便利になっているのかと驚くことばかり。途中値下げ交渉などあるもハナから安い設定のためすべて却下、メルカリ先生たちの助言を頼りに1週間も経たずすべてを完売。
気になる最終売り上げ合計は、締めて¥119,000
手数料/諸経費を引いても、¥100,000の粗利
金額もさることながら、成績発表を待ち望んでいるようなワクワクドキドキの毎日であった
「まとめ。」
人のモノとはいえ、とにかく楽しかったのひと言。
売れた金額で一緒にゴルフ行こうぜ!という持ち主からの無言のメッセージ。ただ明後日この友人のお店で忘年会。売上を渡したその日に、私のギャラもそのまま消えていくのを容易に想像できてしまう。
売る人も買う人も運営している会社も、みんなにとって幸せっていうのが素晴らしいこと。時代おくれでメルカリの魅力を知ってしまった
それではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ
また来週!
