第二百十五話 ホコリ

第二百十五話 ホコリ


毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。

今回は、「誇り」について綴ってみようと思う。

それではどうぞ。



「なくならない誇り。」

人にはそれぞれ誇りがある。

筋肉を誇りにしているとする。
筋肉の知識を学び、キツいトレーニングを続けたことによって身につけた筋肉。それはそれは努力の結晶であり、人に見せたくなるのもわからなくもない。

お金が誇りだとする。
人が羨むところに住んで、憧れの車にメゾンの服、食事なんかも普通じゃない。衣食住、高級に包まれることが誇りであり、なにを差し置いてもお金がすべてなのだから当然の行動である。

容姿が誇れるものだとする。
可愛い、キレイ、カッコいい、スタイルがいい。もともとの人も、努力で身につけた人も、キレイゴトはなしで容姿が良いと世の中は生きやすくできている。

人はなにかと”誇れるもの”を持ちたがる。自信にもなるし、価値にもなるし、優越感肯定感、良くも悪くも自己形成にまで影響を及ぼす。では、誇れるものがないと幸せじゃないのかと言ったらそんなことは決してない。

一生懸命仕事をしてきた
家族を大事にしてきた
人に迷惑を掛けないように生きてきた

誇りは目に見えるものだけじゃない。どんなことだって誇れるものになるのだから。ただ人を羨んだり妬んだりしていたら、自分がなくなっちゃうから気をつけて。

目に見える”誇り”より、消えてなくならないない”誇り”のほうがいい



「まとめ。」

テーマのきっかけは先週届いた一通のLINE。
学生時代ホームステイしていた家のお父さんが、92歳で亡くなった。サンタクロースみたいに大きくて、優しくて、みんな大好きなゴディさん。最後にあったのは15年前。

訃報を聞いていろんなことを考えさせられた。家族も人もいっぱい愛し愛されて過ごした人生こそ、彼の幸せであり、誇りだったのではないだろうか。

あなたの”誇り”はなんですか
それではまた来週!

P.S.
Gordieさん
たくさんの優しさとユーモアと、かけがえのない思い出をありがとう
ご冥福を心よりお祈り申し上げます

    ボクの話

    道草次郎 物書き
    執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
    本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
    素性は如何に。
    ミスター・アウル
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