
第二百九話 損して得とれ
毎週日曜日は『じろうの道草』コラムの日。
今回は、いったいどっちなこの議題。
それではどうぞ。
「余裕。」
ボクはどうしようもない。
学生時代から遅刻はするし、宿題はギリギリになるまで手をつけないし、社会人になってからもすべてを後回しにするせいで、余裕を持てずいつもなにかに追われていた。そんな生活も徐々に変化が訪れる。
なんかいつも、ゆったりとした空気を纏っている友人たちがいる。提出物があれば2~3日前にはほぼ終わっているし、出勤時刻の1時間前には到着してコーヒーを飲んだり近くのお店を見て回ったり。電車の急行は混むからと、空いてる各駅停車に乗れる余裕。しっかり自分を整理整頓できる人たち。
彼らのやっていることは、何かをするために前もって準備ができる計画性と自己犠牲。自由な時間や睡眠を割いてでも、トラブルを避け精度を上げる責任感のある自主的な行動。一事が万事、こういう人は信用される。
モノを盗む、拾い物を自分のものにする、人を押し退けて我先に。その瞬間は得なのかもしれないけど、人間的には損でしかない愚かな行動。そういった”卑しさ”を嫌える人種で良かったと、日本人であることが誇らしく思える。
目の前の得ばかり見てると、知らない間に損しとりまっせ
「まとめ。」
”損して得とれ”
これは勝負の世界でもあるのではないだろうか。勝ち続けられるのであればそれに越したことはないけど、そんなことはありえない。むしろ負けたことによって得られる学びが、どれだけ大きなものになることか。負けた瞬間は辛いけど、それを活かすも殺すも自分次第。悔しさは、必ず自分を成長させてくれる。
とあるヒトへのメッセージ
それではまた来週!
